森田哲矢と東ブクロのお笑いコンビ「さらば青春の光」。2008年の結成直後から関西の賞レースを中心に結果を出し、2012年には、『キングオブコント』決勝に進出。しかし翌年に当時の所属事務所を退所して上京。マネージャーと3人で個人事務所「ザ・森東」を設立……などと唯一無二のキャリアを歩んでいる。度重なる“逆風”を乗り越えながら、近年は会社としても順調に成長。その副社長を務める東ブクロに、コンビの軸である森田、そしてマネージャーと二人三脚の事務所運営について話を聞いた。
◆初舞台で、コンビを組んで良かったと思えた
——さらば青春の光は、東ブクロさんが森田さんを口説く長文メールを送ってコンビ結成したそうですね。なぜ森田さんと組みたかったんですか?
【東ブクロ】当時からネタに光るものがあったんですよ。ほんまにダウンタウンの松本さんに憧れてんねやろな、っていう感じの漫才をやってて。それがおもしろかったのもあって、組みたいと思ったんです。やっぱ、頭ひとつ抜けてたんですよね。ただ、養成所では面白いと言われていたんですが、劇場では全然ウケてなかったです。
徐々に森田と仲良うなって、メシ連れて行ってもらったりして。先に僕が当時の相方と解散して、どうしようかなと思ってときに「森田のコンビも解散するかも」って話を聞いたんですよ。「もう1回コンビを組むなら森田さんかな」と思っていたんで、森田が解散してすぐに長文メールを送った……みたいな感じですね。
——最初は「森田さん」だったんですね。
【東ブクロ】半年先輩なんでね。でもコンビ組んだ2日後くらいには「森田」って言ってました(笑)。
——森田さんは、その頃から今のように明るい雰囲気の方だったんですか?
【東ブクロ】いやいやいや。ずーっと黒Tシャツにジーパンで、斜め下向きながらボケるみたいな感じですよ。尖ってるし、松本さんの影響を受けてるのが丸出しで(笑)。みんなとワイワイする感じもなかったです。養成所へ入るのにあたって、「お笑い芸人たるもの尖ってなあかん」みたいな感じで、自分に演出をかけてたんでしょうね。