車庫を過ぎると、歴史あるレンガ倉庫(かつての火力発電所で、現在は資材倉庫)、そして尼崎城もちらっと見えてきました。このお城は2019年に145年ぶりに再建されたもので、この地に発祥した家電量販店の旧ミドリ電化(現在のエディオン)の創業者が、私財12億円をつぎ込んで完成させました。
「尼崎」を出発したところの複雑な配線。これも鉄ちゃんにはたまりませんねぇ。しばらくすると、右手に尼崎えびす神社の高さ17メートルの大鳥居が見えてきました。元オーストラリア航空CAだった女性が実家を継いで宮司を務めているんです。
「武庫川」では、武庫川線と接続。なんせ川の真上にホームがあるので、冬の電車待ちは六甲おろしが吹き抜けてとっても寒いんです。
次は阪神甲子園球場の銀傘をイメージにした大屋根をもつ「甲子園」に停車。かつては浜甲子園の団地とを結ぶ路面電車の甲子園線も走っていました。
ヒョウとライオンの異種交配で生まれた「レオポン」もいた遊園地「甲子園阪神パーク」跡は、今、ショッピングセンター「ららぽーと甲子園」になり、子どもたちが職業体験できる「キッザニア甲子園」も入っています。また球場外野横にはひっそりと「素戔嗚(すさのお)神社」が鎮座し、勝利祈願に多くのファンがやってきます。さらに北口に出れば、阪神間モダニズムを色濃く残す「旧甲子園ホテル」の建物が、武庫川女子大学の上甲子園キャンパスにあります(「武庫川女子大学 甲子園会館」)。
「今津」では阪急今津線と接続。乗り換え利用のとても多い駅です。
今回のゴール「西宮」は、人口48万を擁する市の中心駅で、駅の商業施設「エビスタ西宮」にはユニークな飲食店が軒を連ねます。また駅近くに鎮座するのが西宮神社。商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社で、毎年、十日えびすの開門神事で行われる「福男選び」が有名ですが、今年もコロナ感染対策のため、「福男選び」は残念ながら中止となりました。
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