◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.64
阪神電車リポート第2弾。今回は西宮から元町(神戸)までを取り上げます。大阪~神戸間はJRや阪急電車と競合する阪神ですが、その最大の魅力はとにかくいろんな車両に出会えることです。オレンジラインの特急・急行車や高加減速が自慢の普通車のほか、乗り入れている近鉄や山陽電車の車両にも遭遇できるので、次にどの電車がやってくるか楽しみなんです。
では、西宮から元町に向けて進んでいきましょう。
西宮の次の駅、「香櫨園」は、明治末期から大正にかけて遊園地があった場所。大阪の商人だった香野蔵治氏と櫨山喜一氏が造成したので、一文字ずつとって香櫨園と名付けられました。のちに高級住宅地として発展します。また駅は夙川の真上に建っており、川沿いの散策路は関西屈指の桜の名所となっています。
阪神沿線はほとんどが高架になっていますが、芦屋市内にはまだ7つの踏切が残っています。その地上を走る駅の1つ、「打出」の所在地は、なんと「芦屋市打出小槌町」なんです。
特急停車駅の「芦屋」。高級邸宅街は阪急芦屋川駅の山手に広がり、この阪神芦屋あたりは静かな街並みが続きます。駅前にはアンリ・シャルパンティエ芦屋本店をはじめ、高級洋菓子店やベーカリーショップが数多く並んでいます。
このあと神戸市に入ると、「深江」を経て、やってくるのは「青木」。「あおき」と書いて「おおぎ」と読みます。阪神・淡路大震災時は、梅田からまずこの青木までが地震発生から9日目に通じました。その後、しばらくは被災地の玄関駅としての機能を果たすことになります。
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