累計1万食の快進撃!「関西シウマイ弁当」姫路・まねき食品、崎陽軒とコラボ コロナ禍で背水の陣 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

累計1万食の快進撃!「関西シウマイ弁当」姫路・まねき食品、崎陽軒とコラボ コロナ禍で背水の陣

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 「シウマイ」以外のおかずは、まねき食品が培った駅弁づくりの伝統を生かした関西ならではの品々を取り揃え、ダイスカットの「筍煮」は姫路名物・えきそばのだしで炊き、播州の祭り文化を意識して「拍子木切り筍煮」に。「鶏の唐揚げ」はご当地、ヒガシマル醤油(兵庫県たつの市)の薄口しょうゆとあごだしで下味を付けた。

えきそばのだして炊いた「拍子木切り筍煮」
「拍子木切り筍煮」
「鶏の唐揚げ」ヒガシマル醤油の薄口しょうゆと”あごだし”で下味を
「鶏の唐揚げ」ヒガシマル醤油の薄口しょうゆと”あごだし”で下味を

 「鮪の漬け焼」は柚子が香る「鯖の幽庵焼」に。「玉子焼き」は関西風「だし巻玉子」。そして崎陽軒のシウマイ弁当で、おかずか?デザートか?で必ず話題となる「杏(あんず)」に代わり、甘辛く炊いた黒花豆を入れた。当初、ドライトマトを使ってみては、という話もあったという。

柚子香る「鯖の幽庵焼」
柚子香る「鯖の幽庵焼」
関西風「だし巻玉子」
関西風「だし巻玉子」

 最も苦労したのが米の硬さ。崎陽軒は水蒸気を使って米を炊きあげる「蒸気炒飯方式」でモチモチ感を出しているが、まねき食品は、これまで作っていた駅弁にない少なさの水分量で炊き上げた。

極めて少ない水分で炊き、”食感と旨み”を最大限に
極めて少ない水分で炊き、”食感と旨み”を最大限に

 岩本さんは「正直、お米の味をしっかり感じられる状態にすることが課題でした。容器に経木(きょうぎ)の折りを使用していますが、ご飯から出てくる水分を容器の経木が吸収して、冷めても美味しく食べられるように、ひと粒ひと粒を味わい深くすることが求められたのです。姫路の自社工場で米を炊いては、横浜の崎陽軒さんにお持ちしてチェック。あくまでも自社工場で同じ味を再現させることが重要なんです。ダメ出しは何度も何度も。勉強になりました」と振り返る。

必須の天然「経木」 崎陽軒はこの蓋の裏に米粒がつくほどの硬さに炊くことを条件に
必須の天然「経木」 崎陽軒はこの蓋の裏に米粒がつくほどの硬さに炊くことを条件に

 関東風、関西風で味に違いがあることは言わずと知れた日本の食文化。「シウマイ弁当」は盛り付けも含めて、”似て非なるもの”というのが老舗・まねき食品の信条。それぞれのパッケージデザインもしかり。崎陽軒のシウマイ弁当のパッケージはイエローだが、まねき食品の関西シウマイ弁当はオレンジ。

水晶玉に描かれた虎 そして関西名所・姫路城や明石海峡大橋、風見鶏の館、ポートタワー、通天閣、八坂の塔に祇園の舞妓、奈良の大仏も
水晶玉に描かれた虎 そして関西名所・姫路城や明石海峡大橋、風見鶏の館、ポートタワー、通天閣、八坂の塔に祇園の舞妓、奈良の大仏も
本家は龍 横浜の風景は崎陽軒本店やベイブリッジ、横浜税関本関庁舎(クイーン)、中華街、ランドマークタワーなど
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・まねき食品 公式HP
・崎陽軒 公式HP

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