累計1万食の快進撃!「関西シウマイ弁当」姫路・まねき食品、崎陽軒とコラボ コロナ禍で背水の陣 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

累計1万食の快進撃!「関西シウマイ弁当」姫路・まねき食品、崎陽軒とコラボ コロナ禍で背水の陣

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草創期のまねき食品 お茶の移動販売<※画像提供・まねき食品>
草創期のまねき食品 お茶の移動販売<※画像提供・まねき食品>

 このほか、関西では名の知れた「えきそば」は、太平洋戦争後の1949(昭和24)年に生まれた、中華麺に和風だしというミスマッチな商品。姫路駅といえばえきそば、「だしの香りにそそられて、つい立ち寄ってしまう」ほど、世代を超えて愛されている。

昭和30年代の国鉄姫路駅「えきそば」はまたたく間に人気商品に<※画像提供・まねき食品>
昭和30年代の国鉄姫路駅「えきそば」はまたたく間に人気商品に<※画像提供・まねき食品>
黄色いそばに和風だし 一見ミスマッチの「えきそば」姫路のソウルフードに<※画像提供・まねき食品>
黄色いそばに和風だし 一見ミスマッチの「えきそば」姫路のソウルフードに<※画像提供・まねき食品>

 新型コロナウイルス禍で、駅弁の売り上げの落ち込みは深刻だ。一般的に外食よりも、ロードサイドのドライブスルーやテイクアウトの売り上げが大きく伸びたとされている。しかし岩本さんは「外出自粛と呼びかけられて往来できない中、駅の乗降客はほとんどいない。そりゃ駅弁を買って行かれるお客さん、いらっしゃいませんわな」。創業134年の老舗に突き付けられた現実を語る。

「元祖幕の内駅弁 復刻版」<※画像提供・まねき食品>
「元祖幕の内駅弁 復刻版」<※画像提供・まねき食品>
2018年、創業130年を記念して復刻販売した<※画像提供・まねき食品>
2018年、創業130年を記念して復刻販売した<※画像提供・まねき食品>

 まねき食品の売り上げも、通年の7割減という壊滅的な状況になったという。

 コロナ感染拡大第1波が押し寄せる2020年3月、「駅に元気がない…これから、どうなるんだろう」。社内でも何か良い手はないか、議論はあった。こうした中、日本で一番売れる駅弁を出している崎陽軒とコラボレーションできないだろうかと、竹田典孝社長が直談判した。

JR桜木町駅 改札内店舗<横浜市中区 ※画像提供・崎陽軒>
JR桜木町駅 改札内店舗<横浜市中区 ※画像提供・崎陽軒>
JR横浜駅 東海道線下りホーム店舗<横浜市西区 ※画像提供・崎陽軒>
JR横浜駅 東海道線下りホーム店舗<横浜市西区 ※画像提供・崎陽軒>

 だが崎陽軒は、首をタテには振ってくれなかった。岩本さんは言う。「何といっても、シウマイは崎陽軒さんの看板商品ですからね」。無理もない。
 ただ、まねき食品は日本で初めて幕の内駅弁を作った会社。「何度も何度もお願いにあがりました」。歴史的な信頼と真摯に向き合う熱意が、崎陽軒の心を動かした。「低迷している駅弁業界から明るい話題が生まれたら。逆に元気を届けようやないか!」。根底にこの思いがあった。

崎陽軒「シウマイ弁当」1日平均2万7000個販売
崎陽軒「シウマイ弁当」1日平均2万7000個販売

・まねき食品 公式HP
・崎陽軒 公式HP

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