ポールは2人の素質と将来性を感じ、レッスンをタダで引き受け、住まいを用意して2人の面倒を見ることになりました。
姉のビーナスは技術を身につけ、ジュニア戦で次々と勝ち進みます。
ところが父・リチャードはもうジュニア戦にビーナスを出場させない方針を伝えます……。
姉のビーナス・ウィリアムズは、テニスの国際4大大会・グランドスラムで7回、ウィンブルドン選手権で5回優勝し、オリンピックでは金メダルをあわせて4個獲得しました。妹のセリーナ・ウィリアムズは、グランドスラム23回優勝、オリンピックで金メダルを4個とっています。2人とも起業家・投資家・ファッションデザイナーとしても成功しています。
2人を育てたのがこの物語の主人公・破天荒な父親リチャードで、テニスをしたことがないにも関わらず娘たちを世界最強にする計画を立てました。
リチャードを演じるのがウィル・スミスです。主演であり、プロデューサーも務めています。
彼は、リチャードの計画について「かなわないような夢の物語だ。たいていの場合、夢というのはかなわないものだよね。一方で、実現できそうだと感じて、かなうと信じられるならば、やってみようと思うこともあるだろう。リチャードとその家族の物語は、アメリカンドリームの実現を描いているんだ。ビーナスとセリーナのようなことは、そう滅多に起こらない。だが、この物語の根底にあるのは、最高の自分になりたいという強い思い、そして環境に恵まれなかったとしても、強い精神力があれば逆境を乗り越えられるということだ。これはすべての人々に贈る夢の実現の物語なんだ」として、この実話を映画化しました。
今年のゴールデングローブ賞でウィルが主演男優賞に輝きました。アカデミー賞では作品賞・主演男優賞・助演女優賞ほか合わせて6部門にノミネートされています。
夢をつかむため、強い信念を持って計画を達成していく父親・リチャードの行動力にひきこまれます。