【ピンチをチャンスに】交通事故、下半身まひの苦境も、反骨精神で多方面に活躍中 「ポジティブモンスター」の進む道 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【ピンチをチャンスに】交通事故、下半身まひの苦境も、反骨精神で多方面に活躍中 「ポジティブモンスター」の進む道

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 職場・学校・家庭と人生の様々な場面で思わぬ落とし穴に落ちることがあるもの。そんなときに、「このピンチをどうやって乗り越えればいいのか」、さらには「ピンチをチャンスに変えることができればいいのに」と誰もが一度は思ったことがあるはず。

 ラジオ番組『ピンチのあとにチャンスあり!』(ラジオ関西)では、そんな幾多のピンチをそれぞれ逆転の発想、挑戦する姿勢で乗り越えてきた、ひょうご・関西の企業経営者たちにスポットを当て、逆転の発想、挑戦する姿勢を生み出すヒントを探った。

 大手広告代理店で活躍するコンテンツプロデューサーの木戸俊介さんは、交通事故により、下半身完全まひという事態に見舞われる。それでも、「逆転の発想」と持ち前のポジティブさで、新たな道を次々と切り開いている。

コンテンツプロデューサーの木戸俊介さん

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 木戸さんは兵庫県神戸市出身の35歳。筑波大学を卒業後、株式会社博報堂で8年間勤務。2015年にあった交通事故による胸椎損傷から下半身完全まひに。退院後にアメリカ、オーストラリアのリハビリ留学を経て、帰国後に独立する。

 イベントプロデュースや企業のマーケティング活動をサポートする「コンテンツプロデューサー」として活動しながら、「NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の代表や、共同経営する飲食店「キッチンHERO(ヒロ)」での取り組みなど、多方面で活躍。また、ポジティブに生きるための秘訣、障がいを通じて学んだことなどを伝える講演活動も行っている。

「僕が大切にしていることは、チャレンジをすることで『できないをできた!』に変えることです。障がい者には物理的なハードルがたくさんあり、日常生活で我慢することも多々あります。NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの活動では、ビーチマットという特殊なマットを敷くことで、障がいの有無に関わらず、みんなが安心して海水浴を楽しんでもらえるユニバーサルデザインのビーチにすることを目指しています。自然の中で、『できないをできた!』に変えて自信を生活に持ち帰って欲しいです。障がいがある方も、そうでない方もみんなで新しいことにチャレンジするきっかけにしてほしいと思っています」(木戸さん)

(写真提供:木戸俊介さん)

 義理の弟とともに経営するキッチン「HERO」では、「食と農をつなぐ」をミッションに日々研究を重ねている木戸さん。同店を開業したのは2020年5月だったが、新型コロナウイルス感染拡大による1回目の緊急事態宣言期間中という、飲食業にとっては“ピンチの期間”のなかでの船出だった。

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