さて、ルースターズを紹介したらシーナ&ロケッツも紹介しなくてはいけません。代表曲「レモンティー」(1979)は有名ですね。
【橋本】 かっこいい! 昔のロックバンドって男性ボーカルばかりだと思ってましたが、シーナ&ロケッツは女性ボーカルなんですね。
【中将】 もともとサンハウスというバンドにいた鮎川誠さんが奥さんのシーナさんと結成したバンドなんです。シーナさんは単なるかわいい系じゃなくて、そこらの男性ボーカルではかなわない存在感がありました。ロック畑なんだけど流行を取り入れながらいくつかのヒット曲を生み出し、その後のガールズバンドたちにも大きな影響を与えていると思います。
そして、次に紹介するザ・ロッカーズもめんたいロックの代表格です。「可愛いアノ娘」(※番組で放送した音源は1991年ライブ盤より)が有名かと思いますが、菜津美ちゃんはこのボーカル誰かわかりますか?
【橋本】 えっ!?
【中将】 実はロッカーズのボーカルは、俳優の陣内孝則さんなんです。ロッカーズは残念ながら商業的には大きな成功をおさめることをできないまま1982年に解散したんですが、その後、陣内さんは俳優として大ブレイクしました。
【橋本】 陣内さんが出ているドラマはいろいろ観ましたが、バンドでボーカルをしていたということを全然知りませんでした……。
【中将】 エッチでコミカルな芸風はバンド当時からちっとも変わらないんですけどね(笑)。
ちなみに陣内さんはバンド時代にルースターズの大江慎也さんらと「爆裂都市 BURST CITY」(1982)という映画に出ていたり、監督としてロッカーズ時代を振り返った「ROCKERS」(2003)を撮影したりしています。どちらもめんたいロックの背景がよく伝わってくる名作なので、興味のある人にはぜひ見てもらいたいと思います。
【橋本】 中将さんにとってめんたいロックの魅力ってなんでしょうか?