【ピンチをチャンスに】クラフトビールの先駆け・六甲ビール 缶ビール&スーパー・コンビニ展開で巻き返し 家飲み需要が追い風 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【ピンチをチャンスに】クラフトビールの先駆け・六甲ビール 缶ビール&スーパー・コンビニ展開で巻き返し 家飲み需要が追い風

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 職場・学校・家庭と人生の様々な場面で思わぬ落とし穴に落ちることがあるもの。そんなときに、「このピンチをどうやって乗り越えればいいのか」、さらには「ピンチをチャンスに変えることができればいいのに」と誰もが一度は思ったことがあるはず。

 ラジオ番組『ピンチのあとにチャンスあり!』(ラジオ関西)では、そんな幾多のピンチをそれぞれ逆転の発想、挑戦する姿勢で乗り越えてきた、ひょうご・関西の企業経営者たちにスポットを当て、逆転の発想、挑戦する姿勢を生み出すヒントを探った。

 神戸・六甲ビール醸造所を運営する有限会社アイエヌインターナショナルの代表取締役・中島学さん。同所ではクラフトビールの先駆け的な存在となっている「六甲ビール」を醸造しているが、2019年末からのコロナ禍の影響で、売り上げは激減することに。そんな窮地から脱するべく、中島さんは『過去と未来』に焦点をあてる。

神戸・六甲ビール醸造所を運営する有限会社アイエヌインターナショナルの代表取締役・中島学さん

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 1997年に神戸・六甲山の麓で創業した同社。きっかけは、父親である創業者・中島郁夫さんの独立への思いからだった。「父はアメリカに長くいたこともあって、最初は自転車の輸入を考えていましたが、母の反対を受けて独立は頓挫して。3回目の挑戦がビールでした」。当時は日本でクラフトビールを教わる場所がなかったため、退職金をすべて使って、アメリカの醸造学校で学び、設備を買い付けして帰国。52歳でのチャレンジだった。

六甲ビール醸造所第2工場(神戸市北区)

「香り豊かで最後の一滴まで楽しめ、またふと飲みたくなるビール」をコンセプトに作られている六甲ビールは、ビアコンペティションでも賞をとるなど、評価も高い。

 そのなかで、同社は創業から何度もあったピンチを乗り越えてきたが、特に近年の新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きかったという。

「クラフトビールの会社は、高付加価値商品として専門店やお土産さんで売っていただいていることが多いので、飲食店さんと観光で取引が成り立っています。しかし、コロナでどっちもダメになってしまったんです……」


※ラジオ関西『ピンチのあとにチャンスあり!』2021年11月26日・12月5日放送回より

◆神戸・六甲ビール醸造所
【公式HP】

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