障がい者が日常で取り組むアート 創作活動に見る気づきとは 「それぞれの感性が大事」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

障がい者が日常で取り組むアート 創作活動に見る気づきとは 「それぞれの感性が大事」

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 障がいを持つ人々と芸術の関わりは、日常でどのように行われているのか。ラジオ番組のなかで、「障がい者と芸術文化~芸術を通した障がい者の社会参加~」をテーマに、ある障害福祉サービス事業所の取り組みが紹介された。

 2018年『R-1ぐらんぷり』(現『R-1グランプリ』)王者で、「ひょうごユニバーサル大使」を務める“盲目の漫談家”濱田祐太郎と、「ユニバーサル社会」について考える【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】(ラジオ関西『PUSH!内』)。その第23回(2022年2月15日放送)では、「特定非営利活動法人100年福祉会 障害福祉サービス事業 片山工房」の理事長を務める新川修平さんがゲスト出演した。

 神戸市長田区にある片山工房は、障がいのある人々に日中の活動場所を提供。そこでは、主に芸術などの創作活動が行われ、「来年(2023年)で20年目になる」。現在は、18歳以上の約40人が、思い思いにアート作品づくりに励む。

(写真提供:片山工房)

「もともとは、福祉作業所でも行っている『仕事』をしていたんですが、『働くってなんだろう?』と疑問を持つようになり、『利用者の本人たちがしたいことって何だろう?』という思いを抱くようになったんです。そこで、利用者に『何がしたい?』と聞いたら、『絵を描きたい!』『字を書きたい!』と、いろんな声が出てきました。『これは自己表現から何か得られるものがあるのかもしれない』と感じて、『じゃあ、おもしろいと思うことをしよう!』というのがきっかけでした」(新川さん)

(写真提供:片山工房)

 その話を受けて、「盲学校のときは、紙をちぎって貼り絵などをやっていました」という濱田。「僕はそっちのセンスがなかったので『何がおもろいねん!』と思っていました」と苦笑いしつつ、「周りには好きでやってる子はいましたね」と当時を振り返る。

 創作活動について、「『この絵がいいやろ』『この絵があかんやろ』というよりも、『本人がしたいものって、何やろ……』と考えないと、お仕事に近くなってしまうので、本人が追求したいものをやってもらっています」と、過度な口出しはしないという新川さん。ただし、「自由というのも難しく、急に『自由にしてください』といっても、できないんです」と、障がいを持つ人々をおもんばかる。「僕は『制約の中にこそ自由がある』と思っています。例えば、『この紙の大きさで』『3色しかないもので作ってください』というように、僕たちである程度、制約を決めて活動をやってもらっています」。

(写真提供:片山工房)

 そのようにして作られたアート作品は、実際に兵庫県障害者アートギャラリーなどで展示された。「自分の作品が飾られるステージがあるというのは、私たちでもなかなかできない経験。展示を見に行くと、どれも『自由に表現されたな』と感じることばかりですね」と、新川さんも彼らの作品に表れた発想の豊かさに感心する。


【片山工房 公式HP】

◆兵庫県障害者アートギャラリー
場所 兵庫県立美術館王子分館「原田の森ギャラリー」内
開館時間 10:00~18:00
休館日:月曜

【障害者の芸術文化活動の推進(兵庫県HPより)】

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「八女抹茶と丹波黒豆のガトーバー」


◆高級抹茶と丹波篠山産の黒豆を使ったスイーツ

【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半では、明石市小久保にある「グッドフェローズ西明石店」が作る「八女抹茶と丹波黒豆のガトーバー」が紹介された。ミルキーなホワイトチョコをふんだんに使用し、専属の茶師が選んだ高級八女抹茶と丹波篠山産の黒豆を使用した、ガトーショコラ。購入は、「グッドフェローズ西明石」の店頭、または「Gluck135」のウェブサイトから。問い合わせは、グッドフェローズ西明石、電話078-995-5380、FAXは078-995-5381まで。

【「Gluck135」HP】


【放送音声】

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