レセプションスタッフの長谷川郁さんは生粋の京都人。故郷・京都でホテルウーマンの道を歩んできた。「コロナ禍で京都のみならず、インバウンド(訪日外国人客)が戻らない中、京都ではラグジュアリーホテルが続々と開業し、ゴージャス感が漂っている。こうした中、丸福樓は非常に珍しく、古い街並みに100年生き続けた洋館という組み合わせが『わび・さび』を醸し出し、静寂な中に奥深さを浮き立たせた。京都では『和』を意識するあまり、ホテルに人工的な池や茶室などをレイアウトする傾向があるが、丸福樓は華美さはなくとも、約20人のスタッフで温かいおもてなしを、というコンパクトさも他にない良さ。時空を超えたこの空間に身を置いて、シンプルにホテル時間を楽しんでほしい」と話した。
丸福樓はPRパンフレットをあえて作成せず、エージェントを通さずに直接予約するシステム。それでも4~5月の予約は好調だという。レストランでの夕食・朝食に加え、ラウンジでの軽食やドリンク類、客室ミニバーを宿泊料金に含めた”オールインクルーシブ・プラン”でのおもてなし。長谷川さんは「実際に宿泊された方の口コミで、新たな話題を提供できる場でありたい」と抱負を語る。
■丸福樓(まるふくろう)
所在地 京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町342番地
客室数 18室 (33㎡ 〜 79㎡)
客室料金:100,000円/泊〜(朝食・夕食・飲物・軽食含む)※表記料金は1室2名利用時の1室あたりの料金、消費税・サービス料・宿泊税込
チェックイン:15時~ チェックアウト:~12時