全国の神社や仏閣を参拝し、御朱印をいただく「御朱印集め」。御朱印めぐりの旅行やツアーも定着しつつあります。そんな中、日本酒好きの間で新しい旅の形になりつつあるのが「御酒印めぐり」です。言葉の響きは同じですが、漢字が「朱」ではなく「酒」になっています。
「御酒印帳」の生みの親は、1845年創業の老舗紙問屋、柿本商事(本社:京都府京都市)。なぜ御酒印帳が誕生したのか、どのように楽しむのか……。同社の室門陽介さんにお話を聞きました!
――老舗の紙問屋が「御酒印帳」の“仕掛け人”なのですね。
もともと、京都の神社に「御朱印帳」を、伏見の酒蔵には和紙で出来た「お酒のラベル」を納品していました。「御酒印帳」(※登録商標)は、酒蔵の方と話をしている中で、思いつきで始まった企画です。御“酒”印は、ダジャレのようなものですね(笑)。
――改めて、「御酒印帳」とはどのようなものですか?
全国の公認酒蔵を巡り、「御酒印(お酒のラベル)」を集めて楽しみます。公認酒蔵でお酒を購入、もしくは酒蔵見学や御酒印帳を購入した方に「御酒印」を差し上げています。お酒や酒蔵の感想を記録することもできます。
――幾つくらいの酒蔵が参加していますか?
2017年のプロジェクト立ち上げ時点では約60蔵だったのが、現在は47都道府県の211蔵になっています。ただ、日本酒造組合中央会に所属する酒蔵は約1300あります。今後、数を増やしたいです!