兵庫・三木「西山牧場」 自慢のミルクで作るアイスクリーム・チーズ 酪農家の道は親の背中に憧れて… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・三木「西山牧場」 自慢のミルクで作るアイスクリーム・チーズ 酪農家の道は親の背中に憧れて…

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 あなたは最近牛乳を飲みましたか? 牛乳が、良質なたんぱく質やカルシウムを含む栄養価の高い食品ということはご存知の方も多いと思いますが、飲料市場が多様化し、他の飲料との競合が激しくなったこともあり、消費は減少しています。くわえて、乳牛に与えるエサの輸入価格が高騰。いま酪農家は、最大と言っていいほどのピンチを迎えています。

 酪農家の現状や取り組みについて、兵庫県三木市にある「西山牧場」の代表・西山農さんに聞きました。聞き手は芥田愛菜美さんです。

――「西山牧場」はどのような牧場でしょうか?

【西山さん】 1967年に私の父が始めました。半世紀以上の歴史のある牧場です。牧場では現在、乳牛を約60頭飼育していて、毎日朝夕2回の搾乳とエサやりなどを行っています。

――西山牧場で働く方の1日のスケジュールは?

【西山さん】 牧場の仕事は、朝4時30分から搾乳とエサやり。搾乳が終わると、牛舎の掃除・体調管理・堆肥の処理など、お昼までビッシリと詰まっています。

 午後は、3時からエサやり・搾乳・牛舎の掃除と、朝と同じ内容の仕事を行って一日が終わります。牧場には休みがありませんので、この仕事を365日毎日繰り返しています。

――それは大変ですね。西山さんは、なぜ酪農家になられたのですか?

【西山さん】 私は、父が酪農家ということもあり、子供の頃から遊び場が牧場でした。その辺を走りまわったり、牛と触れ合ったりして育ってきました。そのため、ごくごく自然に将来の仕事に「酪農」を選んでいましたね。カッコ良く言えば「親の背中に憧れた」という感じでしょうか。

 高校・大学と酪農の勉強をして……実際に仕事をしてみて分かったのは、この仕事は本当に大変で難しいということと、それ以上に面白いということです。酪農を選んだことは大正解だったと実感する毎日ですよ。

西山牧場の西山農さんとラジオ関西牛乳大使の芥田愛菜美

――酪農家としての喜びや難しさは、どういったところでお感じになっていますか?

【西山さん】 喜びと言われて一番に浮かぶのは、牛の分娩ですね。無事に産まれてくれた時は純粋にうれしいです。何年やっても何回やっても変わらないですね。あとは、毎日健康に牛たちが過ごして、おいしいミルクを出してくれることがなによりうれしいです!

 逆に難しいところは、搾乳・エサやり・繁殖管理と全ての作業を、毎日変わらず行うために調整すること。牛は基本的に変化を嫌う動物ですので、毎回変わりなく行うことの難しさは努力の積み重ね以外にありません。ただ、そこが面白いんです!

――西山牧場では、自家製のアイスクリームやチーズも作ってらっしゃるんですよね。

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