兵庫・三木「西山牧場」 自慢のミルクで作るアイスクリーム・チーズ 酪農家の道は親の背中に憧れて… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・三木「西山牧場」 自慢のミルクで作るアイスクリーム・チーズ 酪農家の道は親の背中に憧れて…

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【西山さん】 アイスクリーム工房「BOSS&MOM」というお店を経営しています。私が北海道の大学へ酪農の勉強に行っている時に、母親から連絡があり、「アイスクリーム工房を始めたいから、卒業するまでに乳製品の加工をしっかり勉強して戻ってこい!」とミッションを与えられました。私も、自慢のミルクをお客様に知っていただく手段として、老若男女に愛されるアイスクリームは最適だと思っていたので、酪農の勉強と並行して乳製品の加工について学び、牧場の目の前で20年前に開業しました。
 
 チーズ工房やピザレストランは、アイス以外にも乳製品加工の商品を増やしたいという思いで5年前に開業。兄が経営してくれています。自家産の搾りたての生乳を使った安心・安全な商品ばかりで、お子さんからご年配の方まで、幅広くご愛顧いただいています。

「BOSS&MOM」のアイスクリームを手に笑顔 ラジオ関西牛乳大使の芥田愛菜美

――「BOSS&MOM」という店名の由来は何なのでしょう?

【西山さん】 父が20歳の時にアメリカへ留学し、酪農の勉強をしていたのですが、そこのホストファミリーのお父さんとお母さんのことを“BOSS”と“MOM”と呼んでいたんです。その二人に手紙を送るときに書く、“Dear BOSS&MOM”から取りました。お店を始めたことを二人に知らせるメッセージでもあり、オープンしてすぐにアメリカから家族みんなで来てくれました。

――素敵な交流ですね! 西山牧場の今後の展望を教えてください。

【西山さん】 酪農は本当に大変な仕事です。しかし、その大変さの向こう側にある楽しさや喜び、牛から分けてもらう恩恵を、より消費者の皆さんに知ってもらえるような体験活動や加工品の販売を充実させていきたいと思っています。また、この仕事が後世に繋がるように、しっかりとした土台を築き上げたいと思います。

――皆さんに伝えたいことはありますか。

 コロナ禍、業務用乳製品や牛乳の消費が減少したことで、年末年始に多くの牛乳が廃棄されそうになりました。その際は、メデイアに取り上げられ、皆さんが牛乳を“もう一杯”飲んでくださったおかげで、せっかく搾った生乳を捨てないといけないような事態は避けられました。

 ただ、現在も牛乳の消費がなかなか回復してこないため、またピンチを迎えています。さらに、牛に与える輸入の牧草などエサの値段が高騰している上に、海外の情勢が不安定なことから、先行き不透明な厳しい経営環境になっています。国産100%の牛乳を守っていくために、この6月の牛乳月間も、引続き牛乳を“もう一杯”飲んでいただくことが、私たち酪農家の一番の願いです。ご協力をよろしくお願いします。

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ラジオ関西では、6月の牛乳月間にちなみ、6月1日~30日の1か月間、「牛乳月間です! 牛乳ごくごくもう1杯!」を実施中。ラジオ関西牛乳大使の芥田愛菜美が、さまざまな形で牛乳に関する情報をお届けします。

◆西山牧場
兵庫県三木市吉川町豊岡427番地
電話番号:0794-72-1026
【公式HP】

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