愛好家が多いコーヒー。ホッとひと息つきたい時のお供は、せっかくならおいしく淹れたいところ。「タリーズコーヒー」の店長によると、淹れ方に少し気を付けるだけで味が大きく変わるそうだ。どういう点に注意すればおいしいコーヒーになるのか、詳しく話を聞いた。
答えてくれたのは、タリーズコーヒー 神戸ファッションマート店(神戸市東灘区・六甲アイランド)で店長を務める西本ひかりさん。タリーズコーヒーに置いてある豆で淹れたコーヒーは、すべて飲んだことがあるという。朝・昼・夜は必ずコーヒー。休みの日には、お菓子を食べながらや、寝る前のリラックスしたいタイミングなども合わせ、1日5杯飲むこともあるそう。
そんな、自らもコーヒー好きの西本さんに、まずドリップコーヒーを淹れるときのポイントを聞いた。
「ドリップコーヒーは、お湯を注いで最初に出てくるコーヒーは濃度が高いですが、後になっていくと薄まります。最後まで出し切るとほぼお湯(白湯)が出てきている状態になり、全体を薄めてしまうことになりますので注意してください」(西本さん)
そして「円を描くようにお湯を注ぐ際は、真ん中の500円玉大の範囲に。端にはお湯をかけず“土手”ができるように意識し、この土手を崩さないようにすることでおいしいコーヒーが淹れられます」と、西本さんはポイントとして「土手」というキーワードを挙げた。
また、コーヒーは、深煎り・浅煎りなど焙煎度合いによって、相性の良い食べ物が違うそう。コーヒーと食べ物のペアリングについても教えてもらった。
「一般的に、深煎りのコーヒーは焼き菓子やチョコレートなどのお菓子と相性がよく、浅煎りのフルーティーなコーヒーは、ムースケーキや果物などあっさりとした食べ物との相性が良いとされています。しかしそれだけでなく、深煎りのコーヒーでも、はちみつを入れることで味わいが軽やかになるなど、ペアリングは無限大にあります。さらに、ハンドドリップだと自分好みの淹れ方ができるので、また違った楽しみ方もあります。個人的なおすすめはチーズとフルーティーなコーヒー。合わせると、より味わいが引き立ちますので試してみてください」
これからの暑い時期には冷たいものをという人には、アイスコーヒーはもちろん、氷を砕いて混ぜ込むフローズンドリンクという選択肢もある。