ワインの最新トレンド「オレンジワイン」って何? その魅力をバーテンダーが語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ワインの最新トレンド「オレンジワイン」って何? その魅力をバーテンダーが語る

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 ワインと言えば、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワインといったものが思い浮かぶだろう。中でも、最近世界各地で注目を浴びている「オレンジワイン」をご存じだろうか。今回は、神戸・花隈にある「Bar SAVOY hommage(サヴォイ・オマージュ)」の店主でバーテンダーの森崎和哉さんが、オレンジワインについて解説した。

オレンジワイン

 森崎さんいわく、オレンジワインとは「簡単に言えば白ワインの一種で、オレンジと名前がついているけどブドウで造られているんです」とのこと。一体、どのようなワインなのだろうか。

「その前に、ワインの作り方について触れておくと……」と切り出した森﨑さん。「赤ワインは『赤ワイン用のブドウ品種を使って、皮や種すべて絞って発酵させる』のが一般的な製法。逆に白ワインは『白ワイン用のブドウ品種を使って、皮や種を取り除いて発酵させる』のが一般的な作り方とされています。そして、ロゼワインは『赤ワイン用のブドウ品種を使って、白ワインの製法で作られたもの』で、今回紹介するオレンジワインは『白ワイン用のブドウ品種を使って、赤ワインの製法で作られたもの』なんです」と説明した。

 オレンジワインは、現在ヨーロッパやオーストラリアなど世界各国で製造されているそうだが、実は遥か昔から存在していた可能性があると森崎さんは言う。

「もともと、ワイン発祥の地とされているグルジア(ジョージア)では、白ワインも赤ワイン同様の製法で、皮や種も使って作られていたんじゃないか? という説があるんです。今、ワインは自然農法として農薬不使用や酸化防止剤を使わないという動きがあるんですが、この昔ながらの製法を採用すれば良いんじゃないか? って話になっているんですよね。

 例えば、赤ワインはブドウの皮も使うので『タンニン』という成分が含まれていて、ワインの品質を保つ酸化防止剤のような働きをしてくれるんです。一方、白ワインは皮を取り除くのでタンニンが含まれず、酸化防止剤を多めに加えないといけない。でも、この昔ながらの製法で皮も使えば酸化防止剤を減らせる。それが昨今のナチュラル志向にも適していることから、今オレンジワインが注目されているんです」(森崎さん)

 気になる味わいについてだが、今回森崎さんがスタジオに持参したのは『甲州』という日本固有の品種の白ブドウを使ったオレンジワイン。柔らかくフルーティーな香りが際立ち、一般的な白ワインより複雑な渋さやコクのある味わいが特徴だ。

 そのまま飲むのはもちろん「ミカンを絞ったり、スパイスを加えてアレンジしてみるのも良いかもしれない」と話す森崎さん。一風変わったワインを味わいたい方は、この機会にオレンジワインを楽しんでみてはいかがだろうか。

※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2022年5月10日放送、笑ってBar「サヴォイ・ゴロー」より

◆Bar SAVOY hommage サヴォイ・オマージュ
神戸市中央区下山手通5-8-14
営業時間 16:00~23:30(LO 23:00)
定休日 日曜
電話 078-341-1208
【公式Instagram】

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