誰しも1度は食べたことがあるであろう、駄菓子の定番商品「モロッコ フルーツ ヨーグル」(通称:モロッコヨーグル)。発売から61年が経った今も、ほんのりと優しい甘さのヨーグルト風味は変わることなく、幅広い世代から愛され続けています。
そんなモロッコヨーグル、実は大阪・西成区の住宅街にある町工場でひっそりと作られていることをご存知でしょうか? 町工場から全国各地へと人気が広がり、今では定番駄菓子となっていますが、誕生のきっかけや原材料などは意外と知られていません。
そこで今回は、モロッコヨーグルにまつわるあれこれについて、サンヨー製菓株式会社の3代目代表取締役・池田光隆さんに話を聞きました。
--まずは、開発のきっかけを教えてください。
【池田さん】 もともと、祖父の代ではチョコレート菓子のウイスキーボンボンを作っていました。ただ、ウイスキーボンボンは製造工程が大変で、全体の2割ほどの不良品が出てしまうことが問題でした。
特に夏場は厳しく、暑さの問題からチョコレートの製造はより難しくなります。現在は通年販売していますが、当時は「せめて夏場だけでも代わりに作れるものはないか」という思いから、モロッコヨーグルの製造を始めました。
--ヨーグルトに着目したのは、なぜなのでしょうか。
【池田さん】 甘酸っぱいものなら暑い夏でも食べやすいだろうと思い、ヨーグルトのようなお菓子を作ろうと思いました。
サンヨー製菓株式会社:http://www.yogul.co.jp/