夏の恒例イベントとして、展覧会や映画が盛り上がりをみせる「恐竜」。一般の動物に比べて見た目は怖いものの、子どもたちにとっては憧れの的ですよね。
恐竜は、今から6600万年前に絶滅したとされています。しかし、本当に地球上から皆いなくなってしまったのでしょうか。
「姿を変えて私たちの身近にいるかもしれません」
そう話すのは、兵庫県南あわじ市の農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」の飼育員・後藤さん。恐竜が、いまもかたちを変えて生きているかもしれない、とは一体どういうことなのか……解説してもらいました。
――「恐竜が姿を変えて私たちの周りにいる」とは、どういうことでしょうか。
【後藤さん】 じつは、恐竜のなかでも一部の仲間は大量絶滅が起きる前から姿を変えることで危機を免れ、現在でも私たちの周りで生活しています。それが「鳥類」です。意外なことに、分類としてはトカゲとティラノサウルスの関係よりも、スズメとティラノサウルスの方がずっと近縁だったりするんですよ。
――スズメとティラノサウルスでは、見た目も大きさも全く違いますよね?
【後藤】 確かに似てはいませんよね。しかし、様々な化石が発掘され、研究が進んだことにより、近年では鳥類が恐竜から分化したものであると言われています。
私たち哺乳類の仲間が4千300種ほどいるのに対して、鳥類は、なんと9千種以上いると言われています。世界にはたくさんの鳥がいるのに、まだまだ知らないことだらけなんです。
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後藤さんに、イングランドの丘で飼育されている様々な種類の鳥を解説とともに紹介してもらいましょう。