この暑い夏、少し涼みながら冷たい飲み物で一服…というのは、よくある光景でしょう。透き通るグラスに注がれた冷茶は、この時季の風物詩でもあります。
兵庫県神戸市に、そんなひとときを演出してくれるカフェがあります。六甲アイランド(東灘区)の神戸ファッションマート内に店舗を構える日本茶専門「神戸チャイハーネ」です。100種類以上そろえた茶葉の中から、その人に合うお茶を提供しています。
ひと口に「その人に合うお茶」と言っても、決めるのはたやすいことではありません。気候や来店時の体調、好みの味など考慮しつつ選ぶといいます。
そうして日々お茶と向き合っているのが、この店のオーナーで日本茶審査技術5段の資格を持つ植木佑平さんです。植木さんは、茶畑へ足を運び、色合いや味、香りなどを自分の目や舌で確かめ、店で販売するお茶を決めているそう。茶葉を選ぶ際のポイントや、暑い夏にオススメのお茶を聞きました。
――100種類以上のお茶をそろえるのは大変ではありませんか?
一人の農家さんがお茶を1種類だけ作っているわけではなく、多いと10種類ぐらいは扱っています。お茶っ葉の出来が良い年はどんどん取り寄せていくので、お店で種類が減ることはありません。逆にキリがないですね。
――これだけの種類があると、客としてはどれを選んだらいいのか分からなくなりそうです。