生産終了のニュースを見たお客さまから、何件か問い合わせもありました。ネットで話題になった際に寄せられた「ブックマッチという名前だと初めて知った」「持ち手が紙でできているとは知らなかった」という声に驚きました。
--おすすめ商品は?
【岡部さん】 商標マッチ(25個セット1,980円)ですね。商標マッチはずっと同じ形で作られているので、年配の方が来られたら「使ってた〜!」という声や、近畿の方だと「ABCマッチ懐かしい〜!」という声も多くありますね。懐かしいマッチ=商標マッチかもしれないですね。
また、業界初のマッチ型お香スティック「hibi」(770円)や辞書型の「ディクショナリーマッチ」(330円)、湿気対策に特化した「レトロラベル缶マッチ」(385円)なども販売しています。それぞれ種類が豊富で、選ぶ楽しみもあると思います。
--マッチの魅力は?
【岡部さん】 小さなマッチに込められたデザインは今のものにはないと思いますし、みなさんが引かれる理由のひとつかと思います。よく見ると細かく、凝縮されたデザインはとてもいいなと思います。見てるだけでも楽しめるのも魅力ではないでしょうか。また、お仏壇など日本の文化としてもマッチを使わないといけないシーンはまだまだありますので、大切な存在だと思います。
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店を訪れた人たちからは、さまざまなマッチをみて懐かしさを楽しむ様子はもちろん、ブックマッチの生産終了を嘆く様子が伝わってきました。ブックマッチの生産は終了しますが、マッチそのものはこれからも私たちの生活のなかで生き続けます。実用目的としてだけでなく、パッケージを見て懐かしさを感じたり、レトロかわいいアイテムとして、新たなマッチの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。
※価格はいずれも税込み。
(※1) 1マッチトン=50,000個(日本燐寸工業会調べ)
(取材・文=弘松メイ)