ロレックス、オメガ…なぜ高級腕時計は「スイス製」が多いのか 教科書で習う“宗教戦争”が大きな要因 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ロレックス、オメガ…なぜ高級腕時計は「スイス製」が多いのか 教科書で習う“宗教戦争”が大きな要因

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 多くの高級腕時計の文字盤に記されている「SWISS MADE」(スイス製)の文字。なぜ世界三大時計ブランドをはじめ、ロレックスやオメガといった著名なメーカーのほとんどがスイスに本社を構えているのでしょうか。これは16世紀に起きたある「歴史的な事実」が、深く関係しているとされています。登録者数が5万7千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。

オメガの「シーマスター」 文字盤の下部に「SWISS MADE」と記されている(Instagram・@ry_a_life_with_watchesさんの投稿より)

◆宗教弾圧(ユグノー戦争)が時計産業を興したきっかけ?

ユグノー戦争がきっかけのひとつとされる

 時計産業がスイスに集中したことは、16世紀に起きた宗教弾圧により多くの時計職人達がスイス国境を越えて、レマン湖畔近くのジュウ渓谷に集結した説が有力です。もともと16世紀頃の時計職人はドイツのニュルンベルクやフランスのパリに多く住んでいました。

 その地の錠前や鍛治(金属を叩く加工する)で培った高い技術を持つ職人達が、時計というまだ希少な製品に興味を持っても不思議ではありません。

 交通の要所だったパリやニュルンベルクでは情報も多く集まり、技術の高い職人たちは時計に商品価値を見出し、自分たちの技術を持ってさえすれば、時計を作れると考えたのでしょう。

 そんな中、社会科の教科書に出てくるマルティン・ルターによる宗教改革がドイツで起きます。フランスではジャン・カルヴァンが登場し、ユグノーと呼ばれた新教徒たちはドイツ同様に宗教改革運動を起こすのです。

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