新型コロナウイルス感染拡大第7波に突入したが、これまで6回の波を乗り切った経験を生かしながら、行動制限を設けない「海の日」を迎えた。
『温故知新 歴史に学ぶ、まちづくり』をテーマに関西でボランティア活動を続ける兵庫県伊丹市の会社員・高見昌弘さんは、一般社団法人・港まちづくり協議会大阪の理事を務め、一般的には「千石船(せんごくぶね)」と呼ばれた江戸時代の貨物船で、上方から江戸へ多くの生活物資を運んだ「菱垣廻船(ひがきかいせん)」を復刻させようと「菱垣廻船保存プロジェクト」を進めている。
2013年秋、大阪・天保山まつりで三分の一縮尺の菱垣廻船「浪華丸」(山車・全長約10m 幅約3m 帆柱約9m)を再現させた。(※記事中写真・画像は高見昌弘さん提供)
「コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションが習慣になりつつある中、マリンスポーツやマリンレジャーを楽しむ人たちにとって、海上での開放感の中で交わす何気ない会話が、とても大切なんだと改めて気付いた」という高見さん。
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コロナ禍初年・2020年に、勝海舟(1823~1899)が乗った「咸臨丸(かんりんまる)」が1860( 万延元)年1月13日(旧暦) に江戸・品川を出航、太平洋を渡りアメリカ・サンフランシスコに入港して160年を迎えた。咸臨丸は江戸幕府によって安政4年(1857)にオランダで建造された3本のマスト持つ木造の蒸気軍艦。