「豚肉にビニール片」←原料肉の一部でした プロの”目”と最新技術が支える『異物検査』

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 近年、口にするものの安全性についての意識が高まっています。今回は、食品への「異物混入」について、実際に消費者(組合員)からの申し出があった場合、どのような検査が行われ、結果が導き出されているのか、コープこうべ商品検査センターの羽田野達也さんに聞きました。

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――商品検査センターに寄せられるさまざまな「お申し出」の中で、最も多い内容が「異物混入」だそうですね。

【羽田野達也さん(以下、羽田野さん)】 はい。2021年度に、商品検査センターでは3,441件の商品お申し出を受け付けたうち、約3割にあたる1,098件が異物混入の内容でした。

――検査はどのような手順で行われるのですか?

 お申し出品が商品検査センターに到着したら、まず、肉眼で異物の状態を観察します。そして、マイクロスコープなどの機器を使用して、詳細に拡大観察をします。その結果に応じて分析機器を使い、異物の組成や材質を調べることもあります。

――これまでに、「豚肉バラうすぎり からビニール片のような異物」が出てきた例もあるとか。

【羽田野さん】 はい。まずその異物を肉眼で確認し、拡大観察をした結果、お申し出通り、幅2ミリの半透明の薄いビニール片のように見えました。

「ビニール片」混入と申し出があった豚肉(提供:コープこうべ)

 この時点で、「ビニール片ではない可能性」も考えます。それまで何件も同様のお申し出を受けていることやこれまでの知見があるためです。

――写真を見ると、確かにビニール片のようなものがひっついているように見えます。

【羽田野さん】 ご報告くださった方も同じように感じられたのだと思います。拡大観察をした後に、ビニール片のように見える異物を、「FT-IR(エフティーアイアール)」(フーリエ変換赤外分光光度計)という分析機器を用いて調べました。

――その分析機器で、どういったことがわかるんですか?

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