災害に強い地域社会へ “街の記憶”も継承「ゆりかごのような機能を」神戸・駒ヶ林/スタヂオ・カタリスト | ラジトピ ラジオ関西トピックス

災害に強い地域社会へ “街の記憶”も継承「ゆりかごのような機能を」神戸・駒ヶ林/スタヂオ・カタリスト

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 さらに松原さんは、歴史的な建造物の保全活動も手がけており、旧摩耶観光ホテル(神戸市灘区)のCGモデルをVR空間に再現し、動画を公開する実証実験も行う。

「他にも、昭和初期に建てられた『駒ヶ林公会堂』の保全活動を行いましたし、小学校を改装した地域人材支援センター『ふたば学舎』を建てる際に、地域の方々の意見をまとめて提案書にしていくお手伝いをしました。阪神・淡路大震災で歴史的な建物が多く失われたため、これ以上は失いたくないという思いから活動を行っています」(松原さん)

 今後、さらに力を入れていきたいこととして「空き家の再生」を挙げた松原さん。空き家の所有者の理解を得たうえ、新たに入居してもらう事例が増えてきているそう。国から難民の認定を受けた人の住まいや、現代芸術で抽象絵画を描いている人のアトリエなどとしての活用が見受けられるという。

「これから社会に出ようという方々を受け入れる“空き家再生”の形を考えていきたい。色んな人を受け入れられる土壌があるはずなので、見守って育てる、ゆりかごのような機能を持たせられるような街に変えていけたら」と話していた。

有限会社スタヂオ・カタリストの代表取締役、松原永季さん(写真左)とラジオ関西の三上公也アナウンサー ※撮影時のみマスクを外して撮影

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年7月19日放送回より

【放送音声】『こうべしんきん三上公也の企業訪問』~有限会社スタヂオ・カタリスト紹介回~

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