地球環境に負担をかけずにおいしい日本酒をつくろうと、神戸市東灘区の日本酒メーカー「神戸酒心館」が、カーボンゼロ=温室効果ガス排出量ゼロの酒をつくり、この秋に発売すると明らかにしました。
神戸酒心館によりますと、カーボンゼロとして日本酒づくりに取り組むのは世界で初めてです。
ノーベル賞の晩餐会で提供される「福寿」の銘柄で知られる神戸酒心館では、気候変動による水不足などで原料の酒米が収穫できなくなる事態を避けようと、脱炭素への対策を進めてきました。
新しい商品「福寿 純米酒 エコゼロ」は、酒づくりの過程で使う電力を100パーセント再生可能エネルギーにするほか、ボイラーの重油を液化天然ガスに代えてCO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにします。また、精米歩合や醸造日数を減らして環境負荷を抑えるということです。
「福寿 純米酒 エコゼロ」は今年9月に米を仕込む作業を始め、10月20日に発売する計画です。今後、神戸酒心館は銘柄すべてをカーボンゼロとしてつくるということで、同社の安福武之助社長は「環境価値と経済価値の両立を目指したい」と話しています。
「福寿 純米酒 エコゼロ」は720ミリリットル瓶で希望小売価格が消費税込み1,650円。スーパーマーケットや酒店で販売されます。(ラジオ関西ニュース)
◇「福寿 純米酒 エコゼロ」720ml
発売日:2022年10月20日(木)
希望小売価格:1,650円(消費税込み)
原材料:米(兵庫県産)、米こうじ(兵庫県産米)
精米歩合:80%
アルコール分:15度
容器:プリントボトル(ラベルレス)
保管温度:常温