厳選素材の味わいを大切に 『父の味』を兄弟で受け継ぐケーキの店とパンの店 兵庫・高砂「ホーゲル」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

厳選素材の味わいを大切に 『父の味』を兄弟で受け継ぐケーキの店とパンの店 兵庫・高砂「ホーゲル」

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「お客様を笑顔にするケーキとパンの店を作りたい」。そんな父の願いを叶えた兄弟の店が、兵庫県高砂市にある。

 JR神戸線「宝殿駅」から北へ徒歩5分。有限会社ホーゲルは、1979年に橋本芳秋さんが開いた店『ドイツ菓子 ホーゲル』からスタートした。ケーキから焼き菓子まで、伝統的なドイツ菓子を日本人が食べやすいようにと工夫を凝らした商品が自慢だ。3年前に芳秋さんの長男・直樹さんが代表取締役を引き継いでからも、父の技術と製法を守りつつ、より一層おいしい菓子作りに取り組む。

『ドイツ菓子 ホーゲル』(兵庫県高砂市)

 次男の隼輔さんは、父のアドバイスからパンの道へと進み、神戸のパン屋で6年間修業を積んだ。独立を考えた時、兄と協力しながら店づくりをしたいと、2019年『ベッカライ・シュン』をホーゲルの隣にオープン。「いつかケーキとパン、どちらも提供できる店にしたい」と話していた芳秋さんの夢が現実のものとなった。

『ベッカライ・シュン』(兵庫県高砂市)

 ホーゲルの創業時から変わらない看板商品の一つが「ツッカークランツ」だ。ドイツ語で「ツッカー」は砂糖、「クランツ」は王冠を意味する。真っ白なバタークリームに包まれたリング状のスポンジの上にアーモンドと砂糖がたっぷり。食べた時のサクサクとした食感は他にはない味わいと評判だという。

ツッカークランツ

「長時間経っても湿気ることなく、作りたてのサクサク感が続くのは企業秘密です」と直樹さん。40年以上の歴史を持つお菓子とあって、現在は高砂、加古川、姫路のスーパーでも販売しているほど地元民にとってはなじみ深い味だ。

 添加物などを一切使用せず、材料や素材を厳選した安心・安全なお菓子を作ることがこだわりだそう。なかでも、卵は地元・兵庫の「タズミのこだわり卵」のみを使用している。直樹さんは「ビタミンEが豊富で濃厚なうまみが特徴。スポンジやロールなど、どんな生地でも風味がしっかりと引き立ち、ホーゲルの味に欠かせない素材」と語る。

ホーゲル店内
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