「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで

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 この世に生を受けたあらゆるものは、いつでも生き残るために必死だった­。その実感を深くする展覧会「大地のハンター展~陸の上にも4億年~」が、大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)で開かれている。

大阪市立自然史博物館

 陸上に進出して約4億年。動物たちがハンター(捕食者)として繰り広げてきた「食うか、食われるか」の営みを、国立科学博物館(東京都台東区)のコレクションを中心とした貴重な標本約230点を用いて紹介。動物たちの発達した顎や歯、高度なハンティングテクニックなどともに、生態系におけるハンターの役割、重要性まで知ることができる。

 同展では、絶滅したものも含めた哺乳類、は虫類、両生類、鳥類、昆虫類の貴重な標本を「大地に生きるハンター」「ハンティングの技術」など4つのテーマに分けて展示している。

 会場内に一歩足を踏み入れると、奥の方に大きな口を開けた何かが見える。白亜紀に生息し、恐竜をも食べていたとされる全長12メートルにも達する巨大ワニ「デイノスクス」の実物大復元模型だ。展示されているのは前部の半身だが、大きくとがった歯が並ぶ口のそばに立つと、「食べられそう!」と身構えてしまうほどの大迫力。

デイノスクスを見る親子連れ
デイノスクスの実物大復元モデル

 デイノスクスの骨は一部しか見つかっておらず、骨格形態の全体像は明らかでないが、最新の研究成果を基に、国立科学博物館の研究員が監修、生きていた状態の模型を作り上げた。

「大地に生きるハンター」の中で特に目を引くのは、ヒグマ。またも大きな口を開けており、立ち上がった姿で入場者を見下ろしている。

立ち上がった姿のヒグマ

 展示解説によると、クマは北方に住む大型種ほど肉食傾向が強いそうだ。そのどう猛な表情は、人間が森林開発を進めた結果、クマの居場所を小さくしている現状への怒りも感じさせる。

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