「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「食うか、食われるか」の営みを多様な標本で紹介 大阪市立自然史博「大地のハンター展」 9月25日まで

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 世界中のフクロウ20種類以上の標本を集めたコーナーも。魚食、鳥・哺乳類食、昆虫食など食性によって異なる狩りの特徴も解説している。

 日本に生息する「シマフクロウ」は全長約70センチ、翼を広げると2メートルにも達する世界最大級のフクロウで、夜、水辺にいる魚やカエル、甲殻類を狙って狩りをするという。映画『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみの「シロフクロウ」もダイナミックに翼を広げている。

シマフクロウ(国立科学博物館蔵)
「暗闇のハンター」コーナー

 毒で弱らせて目的を遂げるタイプもいる。

 世界最大のトカゲの一つ、「コモドオオトカゲ」は全長3メートル、体重160キロに達するものも。待ち伏せて得た獲物を噛み、唾液に含まれる毒素で弱らせる。大きな個体はヤギやシカ、イノシシなども食べるという。

コモドオオトカゲ

 ゴキブリ類をターゲットにしている「エメラルドゴキブリバチ」は、自身の持つ毒針で獲物を逃げられなくする。逃げられないが歩くことはできる状態となったゴキブリを巧みに巣穴まで誘導、自分より体の大きなゴキブリを食料にしてしまうテクニシャンだ。

エメラルドゴキブリバチ(国立科学博物館蔵)

 会場を出ても見どころが。出口の横に人気バンド「THE ALFEE」メンバーの坂崎幸之助さんが撮影したカメやトカゲの迫力ある写真が飾られていた。坂崎さんは、は虫類・両生類の愛好家としても知られているが、他のメンバーから「ヘビを飼ったら解散」と言われているため、ヘビ飼育はやめているそうだ(パネルの説明より)。

坂崎幸之助さんが撮影した作品パネル
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