「音が高いと若すぎますし、低いと熟れすぎています。微妙な音の高さを判断しないといけないので、これはちょっと初心者には難しいです」とのことだった。
最近では少人数の家族が多いことから、同店でも少量に切り分けたものも用意。客の要望には最大限応える労力を惜しまない。配達も、保育園や病院、飲食店などにくわえて個人宅へも行っているという。
リファーレには高齢者も多く訪れることから、近所に住んでいる人が通りかかると「今日は買い物、行ってきたんですか」などと声をかけ、コミュニケーションをとる。客との距離が近いのも同店の特長だ。
ただ、”果物”と“日常”との距離には、近いと言いがたい要素もある。
と言うのも、最近国産の果物が高価になっている。理由の一つは、海外で日本の果物が高値で取引されていることなのだとか。青井さんは「海外に流れてしまっているのはもったいない。もっと日本人に日本のおいしいものを食べてほしい」と口にした。日本各地で栽培され、旬の時期に入り、市場に並び始めたぶどうについても「粒が大きく(実の大きさが)そろったものを選べば間違いがないですよ」と教えてくれた。
おいしい果物や野菜を暮らしに取り入れてもらいたいと、毎週火・金曜は普段の2~3割ほど安い価格で販売、中には半額以下にするものもあるという。スーパーマーケットで買い物をする機会が多い人も、地域密着型の青果店を訪れ、店主とコミュニケーションをとりながらオススメを購入するのもいいのではないだろうか。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年8月16日放送回より