「餅まきの聖地」和歌山県 運動会のプログラムにも! カップ麺や鯛まで飛び交う、県民おなじみの風習とは

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 皆さんは「餅まき」をご存知でしょうか? 家を建てる際の「上棟式」やお正月の神社で、集まった人たちに向けて餅を投げていく……という古くから伝わる行事です。昔に比べると近所づきあいが少なくなってきたということもあり、目にする機会も少なくなってきています。

 しかしながら、今だに年間300件以上の餅まきが行われているのが和歌山県。なぜそんなにも盛んなのでしょうか?『和歌山県パスポートセンター』に所属し、餅まき文化に精通している林清仁さんに詳しく聞いてみました。

和歌山県の老若男女が熱狂する「餅まき」。紅白餅を使うこと多いが、地域によっては意外なモノもまかれる(写真はイメージ)

 インターネットに「餅まきの聖地! 和歌山の餅まき情報」や「餅まきカレンダー」を公開するほか、「和歌山の餅まき10選」を選出するなど、とにかく“餅まき愛”が強い林さん。

 林さんによると、餅まきが盛んな理由にはいくつか説があるそうです。

「餅まきは秋のお祭りの際に神様にお供えした米を餅にし、民衆におすそわけしたのがはじまりと言われています。和歌山県は高野山や熊野三山などがあり、神仏に近い場所といえる。そのため、自然と餅まきの回数が増えたのかもしれません」(林さん)

高野山や熊野三山など、和歌山県に欠かせない「神仏」の存在が餅まきを定着させた可能性も(写真はイメージ)

 餅まき時の和歌山県民のテンションの盛り上がり方たるや、他府県と比べても段違い。一般的に家の新築時の「上棟式」でおこなわれる餅まきですが、和歌山県では“人々が集まる場面”なら、とにかく餅がまかれます。

「神社仏閣で行われるお祭りをはじめ、自治体イベントの締めくくりや道路・トンネルの開通式典、民間の商店の開店式典や周年祭は餅まきをしますね。おもしろいことに(?)幼稚園や保育園、学校の運動会に大学祭でもプログラムに餅まきが組み込まれていることが多い。和歌山県では子どものころから餅まきに親しんで育ちます」(林さん)

神社仏閣はもちろん、運動会でも。和歌山県民は小さな頃から「餅まき」に親しむ(イメージ)
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