【羽田野さん】利き手ではない方は「洗いにくい」ということをあらかじめ知っておくことで意識できると思います。
さて、ここからがポイントで、指の間・付け根を洗います。ここは洗い残しが残りやすい部分です。
――指の間や付け根まで、なかなか意識しないと洗えないですよね。
【羽田野さん】洗いにくい部分ではあるので、特に親指はハンドルを握るようにしっかりと洗うことが大切ですね。そのとき、親指の根元の膨らみも忘れずに洗います。この膨らみの部分は、トイレでお尻を拭くときにも(トイレットペーパーがない部分なので)汚れがつきやすいため、意識して洗います。
――手がきれいになってきたので、次は指先や爪ですね。
【羽田野さん】指先・爪も洗います。まずは、指先で手のひらのシワの汚れを落とすイメージでこすります。このとき、爪が伸びていると汚れが残りますので、短くしておいたほうが洗いやすいと思います。また、爪の根元の甘皮は、意識しておかないと洗い残しが多い部分です。
いよいよ最後は手首です。どうしても手首は、時計やアクセサリーがあるため洗いにくいですが、しっかりと回しながら洗います。
――そして水で流すわけですね。
【羽田野さん】手をしっかりと洗うということは、泡立てた石けんに汚れや微生物がたくさんいるということになります。洗った後はしっかりと水で流す。この「すすぎ」が充分でないと、菌が残ってしまいますので、しっかりと流しましょう。これからの時期は水が冷たく辛いので、温水を使うことも1つの方法です。
そして、流し終わると水気をしっかりと拭くことが重要です。手に残った微生物をさらに減らすことができますが、もうひとつ重要なのは、この後に行うアルコール消毒です。
微生物の多くはアルコールに弱く、特に手洗い後に使うと効果的です。それでも、手に水気が残っていると、せっかくの消毒効果が薄れてしまいます。しっかりと乾かした状態で、アルコール消毒しましょう。
――家庭にアルコール消毒薬がないという場合はどうすれば良いでしょうか?
【羽田野さん】その場合は一度石けんを使って手を洗い、すすいだ後に、もう一度石けんをつけるところから始める「2回洗い」を推奨しています。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』内「コープスコープ はかるたいせつ」2022年11月22日放送回より
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