阪急全線、「準特急」誕生の影に 京都線「6300系」特急としては引退… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

阪急全線、「準特急」誕生の影に 京都線「6300系」特急としては引退…

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【この記事は2022年12月16日、「阪急全線、12月17日ダイヤ改正 新たに「準特急」誕生の影に 京都線「6300系」特急としては引退へ…」として公開したものです】

 阪急電鉄は2022年12月17日(土)の始発から、全線(神戸線・宝塚線・京都線)でダイヤ改正を実施した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で高まった「密」な空間の回避や、「プライベート空間を確保したい」「着席してゆったりと移動したい」という乗客ニーズに応えるため、2024年には京都線で座席指定サービスを導入する計画で、今回のダイヤ改正は、そのサービス開始を見据えた。

阪急宝塚線 <2021年大阪梅田駅で撮影 ※画像提供・阪急電鉄>

 コロナ禍で職場の在宅勤務・時差出勤の導入が進み、乗客の鉄道利用の形態が多様化し、夜帯の利用動向が変化している(早めの帰宅傾向)ことに対応し、平日朝のラッシュ時間帯や夜間・深夜時間帯のダイヤを見直す。

阪急・神戸三宮駅 大阪梅田行き最終電車は23時30分発「準特急」に

■座席指定サービスの開始を見据えて『準特急』誕生
 「快速急行」の列車種別名称を『準特急』に変更し、2024年に京都線の「特急」「通勤特急」「準特急」 で座席指定サービスを開始する予定。

■全線(神戸線・宝塚線・京都線)共通の改正ポイント
 ◆平日の朝ラッシュ時間帯で、10両編成列車のうち、一部を8両編成に。
 ◆平日の夜間・深夜時間帯(21~23時台)の運転本数を、乗客の利用動向の変化に対応して見直す(昼間時間帯の運転本数、間隔は変更なし)。 
 ※具体的には大阪梅田発の運転間隔を変更し21・22時台は10分間隔から12分間隔に、23時台は10~15分間隔だったものを一律15分間隔(京都線は当初から15分間隔のまま)とする
 ◆女性専用車両を設定する列車を全線で「通勤特急」に統一。

阪急神戸線 <※画像提供・阪急電鉄>

■一部の最終列車時刻を繰り上げ(平日・土休日共通 最大で15分繰り上げ)※主要区間を抜粋して記載
 【神戸線】▼大阪梅田発・神戸三宮行き「急行」24時発から23時45分に ▼神戸三宮発・大阪梅田行き「快速急行」23時33分発から23時30分に
 【今津線】▼西宮北口発・宝塚行き「普通」24時20分発から24時10分に
 【宝塚線】▼大阪梅田発・宝塚行き「急行」23時48分発から23時45分に ▼宝塚発・大阪梅田行き「普通」23時34分発から23時25分に
 【京都線】▼大阪梅田発・京都河原町行き 23時45分発のまま「快速急行」から「急行」に変更 ▼京都河原町発・大阪梅田行き 23時15分発のまま「快速急行」から「準特急」に変更
 

阪急6300系「快速特急A 京とれいん」としての運行は12月11日に終えた<2020年9月撮影 ※画像提供・阪急電鉄>

■京都線・大阪梅田~京都河原町間で運行する観光用特急の変更
 ◆快速特急A『京とれいん』の運行を取り止め、快速特急『京とれいん雅洛』のみの運行(1日4往復)に。
 快速特急A『京とれいん』として使用していた車両は、1975(昭和50)年に登場し、京都線の主力車両となった「6300系」。
“ マルーン”という阪急電車独特の、栗色ともあずき色とも言える紫がかった車体に、この色を引き立たせる”アイボリー(白色の一種)”を冠のように屋根にまとわせるスタイルはこの車両から始まった。

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