◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.97
冬でも全国旅行支援の後押しもあってか、岡山・倉敷の美観地区には多くの観光客が訪れています。私はこの街が好きで何度も訪れていますが、足を向けるたびに毎回感動があり変化があるんです。
駅と美観地区をつなぐ中央大通り周辺には、ここ数年で新しいホテルがどんどん開業しています。倉敷駅から10分ほど歩くと美観地区の入り口に到着。まず見えてくるのが、昭和初期から西洋美術を紹介した「大原美術館」。隣りにはツタの絡まる大正ロマンカフェ「エル・グレコ」の定番スポット。そして静かな流れの倉敷川に沿って白壁土蔵になまこ壁、柳並木のおなじみの風景が目に飛び込んできます。
川の対岸には倉敷発展の礎を築いた「旧大原家住宅」、屋根が緑に光る大原孫三郎の別邸「有隣荘」、立派な松がある料理旅館「鶴形」に、元米蔵だった「倉敷考古館」などが並んでいます。
そして「中橋」前は、川下りの船や人力車の発着場や観光案内所もあり、一番の撮影スポットとなっています。
そこから蔵にはさまれた路地を抜けると、かつて街道筋としてにぎわった本町通に入ります。昔ながらの面影をしっかり残しながら、町家や蔵を改造したカフェ・雑貨・ギャラリーも数多く見られます。
この本町通りに創業130年という老舗の「吉井旅館」があります。初めて倉敷を訪れ、夕方ここの前を通ったとき、うっすらとした灯りに浮かび上がる建物を見て感動したものです。江戸後期に町家として建築されたという建物は、一度も建て替えることなく丁寧に改修・修繕を加え、いまに至っています。客室はわずか6室。中庭が見える部屋や、元茶室の客室にはかつて坂本龍馬も泊まった記録が残っています。
そしていま、この美観地区に新しい動きが3つあります。1つ目は旧町家がどんどん1棟貸しの宿泊施設になっていることです。吉井旅館も本館の近くに「別邸よし井」を1棟をオープンさせています。1階は店舗で2階が宿泊棟ですが、外から見るより中は広く、リビングにはロフトやシステムキッチンも完備。通りが眺められる寝室はベッドと和モダンなしつらえとなっています。
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