◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」
岡山県の倉敷市といえば、美観地区や児島のデニム、鷲羽山などが有名ですが、もう1つ、石油・鉄鋼・自動車を中心とした水島コンビナートも忘れてはなりません。今回は倉敷市内を走る西日本で唯一の臨海鉄道、水島臨海鉄道に乗車してきた様子をレポートします。
水島臨海鉄道は倉敷中心部とコンビナートを結ぶ10.4キロメートルの路線で、地元では「ピーポー」や「りんかい」と呼ばれ親しまれています。JR倉敷駅と隣接する始発の「倉敷市」は、市営駐輪場の下にホームがあります。1両の気動車に乗って出発。水島臨海鉄道本線は営業距離10.4キロメートルの全線が非電化で単線です。
この鉄道は1943(昭和18)年に三菱重工・水島航空機工場の専用線として誕生しました。戦後は一時、倉敷市交通局が運営していましたが、1970(昭和45)年に第3セクター方式となり現在に至っています。
市街地を抜け5つ目の駅「弥生」の手前から本格的な高架路線に入り、巨大なコンビナートが眼前に広がっていきます。運行車両はたった1両なのにホームがやけに長いのは、貨物列車に対応するためのもの。
「栄」は水島地区の中心地。駅前広場では「風の彫刻家」新宮晋氏作の大きな7つの風車のモニュメントが出迎えてくれます。また倉敷市役所の支所もあり、水島臨海鉄道の本社もここにあります。
そして、駅近くには巨大な社宅跡に誕生した商店街がありました。今は比較的ひっそりとしていますが、かつてはにぎわっていた面影を感じます。ある中華料理店に入れば、そのやきめしのボリュームにびっくり。「並」が特大くらいのサイズで、工場で働く人たちの胃袋に合わせてくれているんですね。
「倉敷市」から所要23分で「水島」に到着。乗車した列車もそうですが、旅客扱いはこの駅までが多く、次の「三菱自工前」までは大半が回送列車となります。またここからは「東水島」に向かう貨物専用の港東線が分岐しています。
【水島臨海鉄道 HP】
【『羽川英樹ハッスル!』番組ブログ】
【鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」アーカイブ】
【鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)】