「将来は農業でパキスタンの子を幸せに」 多国にルーツ持つ小野市の佐々木さん 人権作文コンテストで受賞 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「将来は農業でパキスタンの子を幸せに」 多国にルーツ持つ小野市の佐々木さん 人権作文コンテストで受賞

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【佐々木さん】 今までパキスタンには一度しか行ったことがないのですが、その時に衛生環境がとても悪いと感じました。またパキスタンは、農業が日本のように発展していません。それを目の当たりにし、「どうにかして助けたい」と。自分が日本で農業を学び、将来はパキスタンで農業を営んで子どもたちをみんな幸せにしたいと思いました。

「将来はパキスタンで農業を営み、子どもたちを幸せにしたい」と語る佐々木カーンマックスロハンさん
「将来はパキスタンで農業を営み、子どもたちを幸せにしたい」と語る佐々木カーンマックスロハンさん

――パキスタンでは、子どもたちの教育環境もあまり良くないのですか?

【佐々木さん】 学校はボロボロで、教育環境も整ってはいないように感じました。また、子どもたちは家の手伝いをしなければならないため、学校へは半日しか行けないそうです。日本とは環境が全然違うことに驚きましたし、自分がとても恵まれた環境で育ってきたことを知り、日本で生まれてよかったと思いました。だからこそ日本とパキスタンの橋渡しをしたいと考えています。

――いつ頃パキスタンに渡りたいとお思いなのでしょう?

【佐々木さん】 3年後の18歳になったときにお父さんが連れて行ってくれることになっています。パキスタンを拠点に、日本と行き来して生活したいです。

――パキスタンと日本の関係をより良くするために、どうすればよいと考えますか。

【佐々木さん】 日本とパキスタンの貿易関係が発展してほしいと思います。また、お互いの国のことや人のことを知って仲良くなってほしいです。

――何かご両親からの言葉は?

【佐々木さん】お母さんは「立派に育ってくれてありがとう」と言ってくれました。お父さんも「家族みんなが応援しているから、後ろを向かず前を向いて自分がやりたいことを一生懸命やりなさい」と背中を押してくれました。

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■全国中学生人権作文コンテスト
 誰もが生まれながらに持っている、人として幸せに生きていくための権利「人権」について、次代を担う中学生に、作文を書くことを通して身近な問題として理解を深めてもらおうと、1981(昭和56)年度から法務省と全国人権擁護委員連合会が実施している。

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