一方、2016年設立の国際農業サークル「AGLOC(アグロック)」は、留学生と一緒に農業ボランティアを行うことが特徴。メンバーは約40人です。現在は5人の留学生が参加し、丹波篠山市岡野地区で月に1~2回程度、地元の農家の草刈りや野菜の梱包、販売を手伝っています。
AGLOCは、2020年、地域を元気にするような政策やアイデアを募集する「地方創生☆政策アイデアコンテスト 2020」にエントリーし、「ベジタリアンモデル都市」をテーマにプレゼンを行いました。外国人観光客を中心としたベジタリアン=菜食主義者をターゲットに据えた課題解決策を提案。「近畿経済産業局長賞」を受賞しました。学生が考案した、丹波篠山の特産品『山の芋』を使ったスープは、現在も人気が高いといいます。
国際人間科学部 4年の生駒芙美乃ぱあるさんは、「丹波篠山市のベジタリアン都市化を進めるために、ベジタリアンメニューを提供しているお店の調査を進めたい」と意気込みます。
地元の農業を守り、発展させるために日々奔走する学生たち。次はどのようなアイデアが生まれるのか、その活動からますます目が離せません。
(取材・文=岡本莉奈)