《ウクライナ軍事侵攻1年》“奏でる心”リビウから避難、9歳の少女「バンドゥーラ」の響き、故郷へ届け | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《ウクライナ軍事侵攻1年》“奏でる心”リビウから避難、9歳の少女「バンドゥーラ」の響き、故郷へ届け

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 ウクライナの伝統楽器「バンドゥーラ」の繊細な音色と済んだ歌声に、約300人の聴衆は大きな拍手を送った。奏でるのは9歳の音楽家、プロチコ・アナスタシアさん 。軍事侵攻後、ウクライナ西部・リビウから母親と大阪に避難している。

バンドゥーラを奏でるアナスタシアさん<2023年2月24日午後 大阪府八尾市>
会場にはウクライナからの避難民も招待された

■バンドゥーラを奏でると、つらさを忘れる

アナスタシアさんは、故郷キーウに戻り、音楽大学入学を夢見る ※画像提供・日本ウクライナ文化交流協会

 ロシアによる軍事侵攻から1年が過ぎた2月24日の夜、大阪府八尾市のコンサート会場の楽屋で、本番直前にラジオ関西の取材に答えたアナスタシアさんは、「少し緊張しています」と、母親の腕をつかみ、はにかんだ表情を見せた。
 「バンドゥーラは6歳から始めているの。演奏していると、つらく悲しい出来事が忘れられます」と話す。チェンバロにも似た素朴な音色は、故郷の風景や友人たちを思い出させてくれる。「みんな、元気にしているのだろうか。会いたい」。

「緊張しているの」本番前の取材に答えるアナスタシアさん
2曲を演奏したアナスタシアさん「バンドゥーラの響きは、遠い故郷の風景」

 日本に在留するウクライナからの避難者は2189人(出入国在留管理庁まとめ 2月22日現在・速報値)。帰国する避難者も多い。そこには言葉の壁や食習慣の違い、強い祖国愛など、理由はさまざまだ。

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■20万曲を数えるウクライナ民謡


 【日本ウクライナ文化交流協会 オフィシャルウェブサイト】

 【Ono Aki オフィシャルウェブサイト】

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