三十三間堂とは通称で、正式には蓮華王院(れんげおういん)という。平安時代末期の1164(長寛2)年、後白河上皇が自身の住まいとした「法住寺殿」に、平清盛の寄進によって建てたお堂に始まるが、のちに火災により焼失。現在のお堂は鎌倉時代に再建され、国宝となった。
日本一長い木造建築として知られる本堂をもつ寺院で、1001体もの千手観音像が安置されている。左右10列の各段に50体ずつ整然と並ぶのが千手観音“立像”。中心に祀られる像の高さ約3.3メートルの“坐像”と合わせて1001体。千体観音立像は2018年に国宝に指定されている。
三十三間堂の名は、本堂内陣の柱間の数が33あることに由来する。 1001体の千手観音像の中には、「会いたい人に似た顔の像が必ずある」と言われている。
神戸市の40代の女性は、70代の両親と10年ぶりに訪れた。「千手観音像の迫力は、もちろん10年前と変わりません。コロナ禍で3月3日の桃の節句、ということも忘れるぐらい、気持ちの余裕がありませんでしたが、今年は両親と遠出をするようになりました。きょうは、亡くなった祖父母の顔に会えるかなぁと思いながら来ました」と話した。
東京都から観光で訪れた20代の女性は、「こんなに可愛い桃のチャームがあるなんて。京都の観光名所で、粋な計らいですね」と微笑んだ。


