水は、飲料水や調乳・調理・生活用水として、1人あたり1日3リットル必要です。ブリックパックの液体ミルクや缶詰、補完食(離乳食)としてはたまごボーロ・赤ちゃんせんべい・レトルトスープ・そぼろごはん・リゾットの五目ご飯などがおススメです。必要に応じて、アレルギー対応食を用意しておきましょう。賞味期限をチェックして普段の生活で使いながら、適宜買い足しておきましょう。
おむつは月齢にもよりますが1日8枚ほど、1週間分で約1パックあると安心です。おしり拭きは、体を拭いたり除菌ティッシュとしても利用できますので、多めに用意しておきましょう。顔や目、お口の中は専用の洗浄綿を使います。
アレルギーやかぶれやすいなど皮膚が弱い赤ちゃんの場合、おしり拭きの代わりに水で洗い流すこともできます。期限切れのお水が使えますので、捨てずに活用しましょう。市販品の携帯用おしり洗いや、ペットボトルの先端につけるシャワーキャップもありますが、ペットボトルのキャップの穴を開けて手作りしても代用できます。霧吹きやスプレーボトルも試してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんにとって適温を保つことは、とても大切です。寒いときは電気毛布やアルミブランケット、暑いときは充分な水分補給をしながら、小型扇風機や冷却剤・冷却シートを活用しましょう。停電が続くと電化製品が使えず、体温調整がしづらくなるため、ポータブル電源を備えておくと安心です。
母乳育児の場合、ストレスで母乳が出なくなるのではないかと心配かもしれません。お母さんがストレスを過度に感じることで、母乳を分泌するオキシトシンが減少し、一時的に母乳が出にくくなることもありますが、その間も母乳は作り続けられており、あげ続ければまた出るようになりますので安心してください。環境の変化により赤ちゃんの泣く回数が増える場合にも、母乳は赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ授乳して大丈夫です。
災害時に母乳育児ができる場合の利点としては、清潔・適温・感染予防・スキンシップによる安心感・在庫不足の心配がないことなどが挙げられます。粉ミルクに比べると、備蓄品もかなり少なく済みます。
プライバシーが守られ、いつでも安心して授乳できる場所があれば更に安心です。仕切りや個室があればベストですが、もし授乳場所が確保できない場合は、ケープやスカーフ、大きめのバスタオルなどを使いましょう。安心安全な授乳環境がない場合は、避難所運営職員・スタッフに相談してみましょう。
次に、乳児用ミルク(粉・液体)をあげる場合のポイントは3点です。
・哺乳瓶や液体ミルク用アタッチメントなどは、毎回の洗浄や消毒が必要です。
・災害時に充分な洗浄や消毒ができない場合には、使い捨て紙コップを使った授乳ができます。
・使い捨て哺乳瓶を使用する場合は、授乳回数分のストックが必要となります。