精神科医推奨! 『自己肯定感をあげる方法』←恋人にかける言葉を自分にかけてあげる | ラジトピ ラジオ関西トピックス

精神科医推奨! 『自己肯定感をあげる方法』←恋人にかける言葉を自分にかけてあげる

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 シンガーソングライターの近藤夏子と春名優輝アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)に、精神科医・産業医の井上智介先生が出演。リスナーから寄せられた質問に回答しました。

写真左から精神科医の井上智介先生、近藤夏子、春名優輝アナウンサー(ラジオ関西)

 精神科医として活動しながらも、精神的に落ち込んでしまい辛い時期を過ごしていた経験があるという井上先生。自身が経験したからこそ、気づくことも多かったそう。

【近藤夏子(以下:近藤)】 精神科の先生でもうつ病になることってあるんですね。

【井上智介先生(以下:井上先生)】 1番悪い時期は抜け出しましたが、今でもうつと付き合いながら生活しています。うつは誰でもなりえます。人一倍知識を持っている精神科医の私でもなりましたし、「誰でもなるんだな」というのを自分自身で体感しましたね。

【近藤】 「誰でもなる」というのは怖いことでもあるけれど、励まされることでもありますよね。精神状態が悪いときって「死にたい」と感じていても、「みんながんばっているんだから自分もがんばらないと」と思いこむあまり周りの人に言えなくて、病気に気づけない。人に話してみて初めて自分の気持ちに気づくこともあると思うんです。でも、精神科の先生でもなる、誰でもなるという事実は「あなただけじゃないんだよ」という救いにもなりますよね。

【春名アナウンサー(以下:春名)】 井上先生は精神科医として、うつ病に悩んでいる方々の話を聞いたり、改善に向けた治療をされているんですよね。相当たくさんの方の話を聞いているのではないですか。

【井上先生】 そうですね。心の傷つき方は多様なので、いろいろな方の話を聞きます。

【近藤】 「心が傷ついている」というのと「うつ病」も違いますよね?

【井上先生】 うつ病の場合、ひどくなりすぎると脳の機能が停止し、自分の傷に囚われてほかのことが考えられなくなってしまいます。その結果仕事ができなくなったり、どんどん悪い方向に考えてしまうこともあります。

【近藤】 うつ病になってしまうと、気合いじゃどうにもならないですよね。「病は気から!」とか「気合いでがんばれ!」というのもわかるんですけど、そうは思えないし、そうなりたいのになれない自分がまたコンプレックスになるんです。そうなる前に心の傷は早めに治すべきですよね。

【井上先生】 気合いではどうにもならないですね。そのため、傷が浅いうちにケアをすることは大切です。どの病気もそうですが、やはり「早期発見・早期治療」が重要ですね。

【近藤】 悩みを人に話さない人が多すぎるんですよね。落ち込んでいること・悩んでいることをもっと話すべきなのに、「みんながんばっているんだから、私だけ弱音を吐けない」と思ってしまって。その結果、重症化してしまう。だから、もっと気軽に精神科や心療内科に通ってほしいし、吐き出せる場所が増えてほしいと思うんですよね。ラジオも、悩みを気軽に吐き出せる場所になってほしいと思っているんです。

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