株式会社フェリーさんふらわあが2023年1月、大阪~別府間の航路で、新造船「くれない」の運航を新たに始めました。従来船と比べて環境性能が大きく向上し、サイズがかなり大きくなったことで、さらにゆったり過ごすことができるようになりました。
そこで、長距離フェリーには1度も乗ったことがないという20代記者が、初体験してきました! 体力には自信があるようですが、「本当に船の中で寝られるの?」や、「着いたあと、どれだけ大分県内を回れるの?」など心配はあったよう。
限られた時間を最大限使うため、分刻みのスケジュールを立てて臨みます。結論から言って、かなり無理のある旅になったため、誰にでもおすすめできる訳ではありませんが……「こんな楽しみ方もあるんだ」といったくらいの、温かい目で読んでいただければ幸いです! それではいってみましょう。
☆ ☆ ☆
◆いざ、乗船! 約12時間の船旅がスタート
木曜日の出発ということで、大阪・南港を出港するのは19時5分。「時間に余裕をもって行動する」が私の信条。17時30分にはターミナルに到着しました。搭乗のための手続きを済ませ、乗船開始時間まではしばらく待合室で過ごします。
18時から乗船開始。船内に足を踏み入れてすぐは、ふわふわとした感覚があります。一瞬だけ傾斜を感じたし、自室に入って椅子に座ればわずかな揺れがありましたが、すぐに慣れました。
私が明朝まで過ごすのは、「スーペリアシングル」。シャワー・トイレが室内についているグレードです。ベッドの前には大きなテレビ、机や冷蔵庫といった設備もあり、ホテルさながらの快適性。
しばらくパソコンで仕事をしたり、テレビを見たりしてのんびりと過ごしていると、船が動き出しそうな気配が。時計を見ると、いよいよ出港の時間です! 約12時間の船旅がスタート。楽しむぞ!
◆「ここは本当に船上か?」レストランで大興奮!
そうこうしているうちに、お腹が空いてきました。レストランに行ってみると、これがとても広い! 従来船と比べて面積は1.5倍とのこと。座席は窓際にカウンタースタイルで、横並びで食べることもできれば、テーブル席を囲むこともできます。一人で、家族で、グループで……どんなシーンにも対応できますね。
ビュッフェ形式です。サラダから、メインの肉料理、魚料理、お刺身まで……本当になんでもあります! うどんなどの麺類もありますし、白いご飯にはカレーをかけても。そんな中、特に私に刺さったのが、「りゅうきゅう」という郷土料理!