最後に、紙をすいて乾かせば完成です。
『紙すき文化伝統館』(佐用町上月)では、この紙すきを体験することができます(要予約、電話0790-82-2424)。
現在は、便せん、扇子、うちわ、あんどんといった物に使われている皆田和紙。西播磨の各山城の御城印もここで制作された和紙なのだとか。
他にも、「紙衣(かみこ)」と呼ばれる紙の服があります。皆田和紙保存会の皆さんは、こういった伝統産業を忘れてはならないと、ネット上に作り方や歴史をデータとして保存しようと精力的に活動しています。
一度、生産が途絶えてしまった歴史があるからこそ、改めて、保存や伝承を続けるためにと取り組まれているプロジェクトです。こういった歴史的な伝統を守っていくのも、現代に生きる私たちの大切な行動だと実感します。
【参考資料】兵庫県ホームページ「皆田和紙」
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』「ぐるっと西播磨」2023年1月放送回より