日ごとに暖かくなるこれからのシーズンは、植物の生育も良くなるため、観葉植物の植え替えやガーデニングの土を新しくすることに適している。そこで気になるのが冬の間に栄養が減って痩せてしまった土だ。そんな土に栄養を与えて元気にする土壌改良材「スーパー土壌改良 MUGENくん」を兵庫県にある障がい者就労継続支援事業所がつくっている。
『社会福祉法人ゆほびか』(兵庫県神戸市)が運営する障がい者就労継続支援事業所「西神ファーム」では、菌床しいたけをハウス栽培しており、この菌床がMUGENくんの材料になっている。菌床とはおがくずを使った天然素材のことで、そこにしいたけの種となる菌を植えつけて栽培。そのしいたけを収穫したあと、土台となる菌床を崩して発酵させたものがMUGENくんだ。
栄養が減って硬くなってしまった土に1対1の割合で混ぜると、菌床に多く含まれる炭素や窒素などの力によって土がやわらかくなり、植物の根張りの改善や発芽促進などの効果を期待できる。
神戸市須磨区の産直市場「ナナ・ファーム須磨」では、園芸コーナーでMUGENくん(1袋4キロ、300円)を販売しており、利用者からは「花の色が濃くなった」「観葉植物が元気になった」などの声が届いているという。
担当者は「MUGENくんは天然素材の有機質系で環境にも優しい。家庭菜園や花の栽培など幅広く利用できるので、植え替えの時期に活用してほしい」と話す。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照