空に架かる七色の橋「虹」。皆さんも何度か見たことがあるかと思いますが、虹というとアーチ型のイメージがありますよね。
先日空を見上げた際にも虹が架かっていて、思わず「うわあ〜、キレイやわあ〜」と声を上げてしまったのですが……。
「うむ? なんかいつもと違うぞ?」
なんと、目の前に架かっている虹はまっすぐ横にピーンと伸びていたんです。
こんな虹を見たのは初めてだったので、「どういうこと?」と首をひねったものの答えは出ず。そこで、空の現象に詳しい知り合いの気象予報士に聞いてみたところ、「ああ、それは環水平アークやな」と即答。
「なに? かんすいへい?」と、さらに首をかしげた私に詳しく説明してくれました。
「環水平アークは、水平に長く伸びる“虹の帯”っていう意味や。普段とは違う角度に見えたやろ? 本来、虹は太陽の反対側にできるはずなんやけど、この環水平アークは太陽と同じ方向にできる。太陽の下あたりにある薄雲の、さらに下らへんに見えへんかった?」
まさに、その通り! 太陽の下あたりに、まっすぐに見えていました。さらに詳しく説明してもらったところ、太陽光が関係していることが判明。
「一般的な虹は、太陽光が雨などの水滴に当たってできる。しかしこの環水平アークは、太陽光が薄雲の中にある氷の粒に当たって屈折することでできるねん」