“琵琶湖八珍”って知ってる? 琵琶湖生息の魚介から厳選 滋賀名物・ふなずしに使われる魚もラインナップ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“琵琶湖八珍”って知ってる? 琵琶湖生息の魚介から厳選 滋賀名物・ふなずしに使われる魚もラインナップ

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 滋賀県を象徴するスポット・琵琶湖における「琵琶湖八珍」という言葉をご存知でしょうか? 琵琶湖に生息する特徴的な魚介類8種を指す言葉なのですが、誕生してからまだ10年ほどということもあり全容を知らないという人も多いといいます。

 滋賀県水産課(所在地:滋賀県大津市)の竹上さんに琵琶湖八珍に選ばれた魚介類や、選考基準などについて詳しく聞いてみました。

「琵琶湖八珍」の公式ビジュアル(提供=滋賀県水産課)

 琵琶湖八珍は滋賀県立安土城考古博物館が2013年(平成25年)、来場者に対しておこなった『湖魚料理人気アンケート』をもとに選定されました。

「当時、博物館に在籍していた魚好きの普及専門員が『世界三大珍味があるのなら琵琶湖三大珍味があってもいいのでは?』と考え企画したそうです。そのころ水産課でも『琵琶湖の魚の認知度を上げブランド化したい』と考えていたためそのアイデアに飛びつきました。そこでアンケートやリサーチをおこない“琵琶湖八珍”を売り出すことになりました」(竹上さん)

 選定されたのは ビワマス・コアユ・ハス・ホンモロコ・ニゴロブナ・スジエビ・ゴリ・イサザの8種。「世界三大珍味」からヒントを得たにもかかわらず「8」という枠組みになったのには理由があります。「琵琶湖には風光明媚な景色を意味する『近江八景』という言葉があります。島根県でも魚介類を表す言葉として『宍道湖七珍』というものがあり、これらにあやかって『琵琶湖八珍』と名付けました」と竹上さんは説明。ちなみに、八珍の覚え方として「びわ・こ・は・ほん・に・す・ご・い/琵琶湖はホンに(本当に)凄い」という語呂合わせを推奨しているそう。

「琵琶湖八珍」のひとつ、ニゴロブナ。滋賀名物・ふなずしの材料としても知られる(イメージ)

 選ばれた8種は、いずれも“琵琶湖の特徴的な魚介類”とのことですが、どういった点なのでしょうか?

「ひとつは、琵琶湖にしかいない“固有種”であること。もうひとつは、他水域にも生息するが琵琶湖の大きさや深さに合わせて生態が変化している“琵琶湖に特化した種”であること。このいずれかの特徴を持つものの中から、食材として入手のしやすさを意味する“供給量”を考慮しつつ選定しました」(竹上さん)

 琵琶湖八珍を“固有種”と“特化種”に分けると下のようになります。
【固有種】ビワマス・ハス(福井県三方湖にも生息)・ホンモロコ・ニゴロブナ・ゴリ・イサザ
【特化種】コアユ・スジエビ

「琵琶八珍」のひとつスジエビ(イメージ)
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