なぜ!? 神戸の日本庭園「相楽園」が若者に大人気のワケ 名物生かした斬新な工夫で親子も楽しめる空間に | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なぜ!? 神戸の日本庭園「相楽園」が若者に大人気のワケ 名物生かした斬新な工夫で親子も楽しめる空間に

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 広大な敷地に大きなシダ植物が生い茂り、まるでジャングル? といいたくなるようなド迫力の景色。いいえ、都会のド真ん中! 神戸市内唯一の日本庭園「相楽園」(神戸市中央区)です。

ソテツが来園客を迎える日本庭園「相楽園」(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)
ソテツが来園客を迎える日本庭園「相楽園」(画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)

 元々は高齢者の来園が多かったのが、ここ数年で若い人が増えたそう。一体どのような工夫を施したのか、庭園の魅力も含め担当者に聞きました。

 神戸市内で唯一の日本庭園で、1885(明治18)年に造園に着手、明治末期に完成した歴史があります。園内に、ヤシの木のように大きな葉が特徴の常緑低木・蘇鉄(ソテツ)を集めた「蘇鉄園」があり、名物の一つとなっています。

「相楽園」(神戸市中央区)

■樹齢300年超え! 長い年月が作り上げた植物が彩る風景

 相楽園の名物の一つ・ソテツは、南太平洋の熱帯地や鹿児島県奄美大島など暖かい地域に自生する常緑低木です。本州では珍しい品種ですが、園内には100株以上植えられており、3分の1以上が樹齢300年を超えているそう。

園内の蘇鉄は大半が樹齢120年以上 3分の1は樹齢300年超え (画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)
園内の蘇鉄は大半が樹齢120年以上 3分の1は樹齢300年超え (画像:Instagramウラリエ/神戸@urarie83)

 樹齢500年弱の神々しいシロマツも必見といいます。5月中旬見ごろを迎えているのはサツキツツジ。小さな花を咲かせる品種で、園内には1500株ほど植えられているとのことです。

■コロナ禍がむしろ追い風に 「歴史的庭園」から「家族で楽しめる」憩いの場へ

 コロナ禍には、人との近接による飛沫感染を避けようと、“広い屋外”の需要が高まりました。そのため相楽園も、平日、幼い子どもを連れて来園する若いお母さんの姿がチラホラと見られるようになったそう。

 そこで「もっと家族で楽しめる庭園にできないか」と、今年4月から、小さな恐竜のオモチャを貸出しするようになりました。白亜紀の風景ようなソテツと一緒に写真を撮るのにピッタリ。これがきっかけで、インスタグラムに相楽園の写真をアップする若者が増加。併せて、相楽園公式インスタアカウントを開設し、若い人も足を運びやすい場所になるよう取り組んだといいます。

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