新野辺架道橋も非常に低いですが、次から次へと人が通っていきます。
マンボウトンネルとの違いとして挙げられるのは、入ってから出るまでの長さ。全長としては約7メートルほどで、そんなに長くはありません。
この日は晴天でしたので、ある人は日傘を差したままくぐって出てきはりました(笑)。その人いわく、「傘を閉じるのがめんどくさいから、雨の日も差したままくぐってる」とのこと。
新野辺架道橋は横幅が広いため、2人いっしょにくぐることもできます。通りがかったカップルは、仲良く手をつなぎながら寄り添うように中に入って行きました。
橋から出てきたところで話を聞いてみたのですが、実は最近付き合いはじめたというお2人。もともとはそれぞれ別々に橋をくぐっていたのですが、ここをよく通るおじいちゃんとおばあちゃんの姿を見て、仲良く手をつないでくぐってみたかったのだとか。
そのおじいちゃんとおばあちゃんがいつまでも2人仲良くいっしょにいられるのは、手をつなぎながら新野辺架道橋をくぐっているから、といううわさ話があるといいます。確かに、私が訪れた日も2時間で3組ほどのカップルが手をつなぎながらくぐっていました。
最初は「めちゃくちゃおもしろいほどに低いやん!」と思っていただけの新野辺架道橋は……。もしかしたら、人と人の仲をとりもつアーチ、2人の願いを叶える恋人の聖地なんでしょうか。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2023年5月24日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)