【自動販売機】実は古代エジプト発祥! 飲み物、冷凍食品、ハンバーガー…世界一の売り上げ誇る日本 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【自動販売機】実は古代エジプト発祥! 飲み物、冷凍食品、ハンバーガー…世界一の売り上げ誇る日本

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 今や、私たちの日常生活に当たり前のように定着している自動販売機。最近は飲み物が購入できるだけでなく、食べ物の購入やスマホとの連動も可能になっており、日々進化を続けています。そんな自動販売機が日本で普及しはじめたのは、1960~70年代のこと。意外と知られていない自動販売機の歴史について、全国清涼飲料連合会の稲野さんと日本自動販売システム機械工業会の担当者に話を聞きました。

現在の自動販売機

―――自動販売機の発祥は?

 世界で初めての自動販売機は、紀元前215年ごろのエジプトに登場した「聖水自販機」だそうです。コインを投入するとその重みで水が出てくる装置で、コインで飲み物を買うというスタイルは現在の自動販売機と何ら変わらないものでした。その後、現代のような自動販売機が登場したのは産業革命真っ只中となる1800年代のイギリスです。このときにはすでに、飲み物やお菓子、たばこやチケットなどが今と同じように売られていました。

古代エジプトの「聖水自販機」
古代エジプトの「聖水自販機」(画像提供:わくわく自販機ミュージアム)

―――日本にはいつ登場した?

 実は、日本で最初の自動販売機は飲料用ではなかったそうで、1900年前後に日本のある発明家が開発した切手とはがきの自動販売機が日本初だといわれています。飲料用の自動販売機が登場するのは、約60年後の1960年代に入ってから。最初に登場したのは、噴水型ジュース自動販売機「オアシス」です。おもにデパートの屋上遊園地などに置かれていたのですが、当時としては10円でジュースがコップいっぱいに注がれることが画期的だったため、爆発的なブームとなったそうです。

噴水型ジュース自動販売機「オアシス」
噴水型ジュース自動販売機「オアシス」(画像提供:わくわく自販機ミュージアム)

 その後、自動販売機はある4つの出来事を経て、本格的に日本全国に広まっていくことになります。

【1】1962年:ビン入りコカ・コーラ専用の自動販売機が登場

 アメリカから伝わった当時、全国に約900台が設置されたことにより自動販売機で飲み物を買うということが定着しはじめました。自動販売機についていた栓抜きでビンのふたを開けた記憶がある人も多いのではないでしょうか。

60年代の「ビン入りコカ・コーラ専用自動販売機」
60年代の「ビン入りコカ・コーラ専用自動販売機」(画像提供:わくわく自販機ミュージアム)
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