「暇を持てあます」という意味で、おじいちゃんに「畳の目を読んでるんかあ!?」と言われたことがありまして。そんなに暇なわけではないのですが、今回ふと畳の目を数えてみようかと思い、1時間、2時間……。1213個、2452個……。
無理! 目がチカチカするわ(笑)!
こんなの、いくら暇があってもキリがありません。そこで「とよだ畳店」の畳職人・豊田仁さんに話を聞いてみたところ、思いもよらない回答が返ってきました。
「ふんふん、畳の目ですか? だいたい60くらいですね」(豊田さん)
ついさっきまで、1時間も2時間もかけて2000を超える数を数えていた私は驚きを隠せません。2000を超えた時点でまだまだありましたし、60って少なすぎません!?
豊田さんいわく、京間(きょうま:京都を中心とした関西圏以西の西日本で使われている畳)や江戸間(えどま:関東圏で使われている畳)など、サイズによって変動するものの、畳の目の数はだいたい60前後とのこと。
「なんでぇな〜」と食い下がる私は、つい先ほどまで数えていた部分を指さしたのですが、豊田さんからはとんでもない返答が……。