なんと、私が数えていたのは“畳の目”ではなく、畳に細かく編みこまれた“イグサの本数”だったというのです。「違います違います。畳の目というのは、こっちのことですよ」と豊田さんが指したのは、畳のふちと平行して並んでいる“溝”の部分でした。
「え〜っ、こっちですか!?」と驚きっぱなしの私。この“溝”が畳の目なのであれば、だいたい1センチ幅に1本、畳1枚に60本なら1分ちょいで数え終わりますやん!
ちなみに、畳の目だと勘違いしていたイグサの数は一体どれくらいあるのかと尋ねてみました。
「そうですね〜。うちの畳ですと8000〜9000本ですね。イグサの本数を数えるとなると、ほんとに暇がかかりますね(笑)」(豊田さん)
「畳の目を読む」とは言いますが、そんなにすぐに数え終えてしまうんだったら「暇を持てあます」という意味にならないじゃないですか!?
調べてみたところ、私と同じように勘違いしている人はめちゃくちゃ多い模様。こうなると「畳の目を読む」という言い回しは、「暇を持てあます」というよりも「それ勘違いしてるんとちゃう?」と解釈した方がいいのかもしれませんね。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2023年5月31日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)